野立て太陽光発電所の施工見学(群馬県高崎市)

この記事は約4分で読めます。

猛暑の中、ソーラーパネルを架台に取り付け

SONY DSC

埼玉県の嵐山町から群馬県高崎市近郊の太陽光発電所までは関越道を使って概ね1時間前後。

途中でコンビニエンスストアに立ち寄り、熱中症対策として重要な水分の補充。
 

もちろん、現場の作業者の方々への差し入れの分も忘れずにまとめ買いするグリーンソーラー発電所・所長のM氏は、この辺の対応が実に手馴れている。やはり、元来手がけてきた不動産の事業でこういった立ち居振る舞いが身についているのだろう。

さて、高崎市内から少し外れて小高い(標高が約200mほどの)場所にある太陽光発電所の施工現場に到着すると、既に猛暑となった中、施工業者さんが黙々とソーラーパネルを架台に取り付ける作業に精を出している所だった。

SONY DSC太陽電池モジュールを何十個とまとめたソーラーパネル一枚は、縦横が100数十センチ以上とかさばり、十数キロとかなり重いため、二人一組で運ぶ。
SONY DSC

架台の上側から、ソーラーパネルを枠に滑りこませるようにして取り付ける。

枠の一番下側はフタのようになっていて、そこでソーラーパネルが固定される訳だ。

パネルをまず2枚上から差し込み、上側の枠を合わせてからさらにもう一枚を差し込んで縦一列が出来上がり。

これを横方向に繰り返していき、ソーラーパネルのアレイを順次構築する。

なお、架台の基礎はこちらも打ち込みのみ、ただし引張強度は十分なレベルを確保しているそうだ。

パネルの取り付け方にも、架台メーカーや施工業者ごとに色々あるらしいが、このやり方であれば、かなり効率よく作業が進むのかもしれない。先々週に施工現場を見た茂原では架台へのパネルの設置をどのようにやるのか、少し気になった。

施工途中につき系統連系は今後

グリーンソーラー発電所(高崎市)に新しく設置された電柱嵐山ベースの方と同様、こちらもまだ施工途中ということで、系統への連系はもちろんされていないが、そのための準備は既に始まっていて、太陽光発電所の敷地の両端の道路沿いに電柱が立てられていた(写真の左側、低い電柱)。

これらの電柱も普通なら電線で両隣や周囲の電柱と繋がっている訳だが、発電所と連系されていないため、柱と制御用の機器などの箱しかついていない。

普段はなかなか見る事の無い光景でもあり、発電所を作る度に電柱が少なくとも1本は新設されるという流れと再認識した。

この発電所は、道路と反対側の発電所隣の敷地がトウモロコシ畑である。
「日照量が多いため丈が高くなっている」とM氏。なるほど~。

SONY DSC太陽光発電にはかなり向いている地域と言える訳で、M氏の目の付け所は確かである。

今日も酷暑と言える暑さだが、確かに最高気温を報じる天気予報などでは、群馬県の館林市や高崎、前橋の辺りも40℃近い気温だと良く聞くことが多い。

野立て太陽光で重要なご近所さんへの挨拶

さて、そのM氏、頃合いを見て、周辺の民家への挨拶と付け届けへと走って行った。
途中、この近所で一件だけいつ来ても不在のお家があってね、とのことで、今日こそはと
張り切っていたが、件のお家は今日は在宅か…

M氏が走って行った方を筆者が耳をそばだてて聞いていると、どうやら今日はご在宅だったようだ。遠目に見聞きしていると、礼儀正しく自分が誰で何をしに来たかを説明している。そして付け届けの品物…最初はご辞退されていたようだが、最終的にシッカリと受け取られたようだ

こういう所をきちんとやっておくかどうかで、例えば太陽光パネルの盗難に遭いそうになったりした時に、こういったご近所さんが不審に思って泥棒の犯行を未然に防いでくれたりしてくれるかも決まってくる。だから発電所のご近所さんへの挨拶も疎かには出来ないのである。

そんなこんなで、パネルの架台への設置立ち合い、業者さんへの差し入れ、施工管理担当者の方との打合せ、その合間にも発電所の保険に関して保険会社との連絡、そして近所への挨拶と、一連の仕事をてきぱきとこなしていく。筆者としても是非見習いたい仕事の進め方である。

SONY DSCそうこうする内に、時刻はお昼時となり、施工業者さん達はさっさと切り上げて昼食へと繰り出す。
我々2名だけ施工現場に残されたが、もちろんほぼやるべきことは終わっていたということで、我々も早々に発電所を後にして食事へと向かう事にした。

関越道からも近い場所にある「登利平」という鶏の美味しいレストランに入り、昼食。
群馬には何度か来たことがあるが、筆者は初めてこの店に入った。冷房が効いた店内で美味しい鶏料理のランチを平らげてから、関越道に乗って嵐山へと戻る。

(続く)

コメント

  1. 農民 より:

    こんにちは。
    とうもろこし畑とか風よけ兼虫対策用のソルゴーをやってる畑は多分要注意ですよ。
    トウモロコシ畑なら農薬ちゃんとまいてるので心配なさそうですがソルゴーの場合特にアブラムシ対策様の場合農薬やりません。風向きによってはこのアブラムシがもろにパネルに付きそうな気がします。
    作物に使う支柱に付いたアブラムシの油とるのかなり面倒です><

  2. 農民 より:

    TTP入ってくると減農薬とかに力入れてくる農民多くなりそうなので要注意なきがします