施工の相見積り、もう一件(続)

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(「施工の相見積り、もう一件」からの続き)

ところが、シミュレーションの条件をもう一度よく見ると、太陽光発電パネルの設置角度は20度となっていた。10°にした場合、20°の傾斜角より発電効率が落ちるので67kWでは80,000kWhはまず出ないだろう。

実際、もう一度NEDOのシミュレータで確認してみたら、20°でも68,340kWhというパフォーマンスしか出なかった。10°の場合も66,275kWhとなり、8万kWhからは程遠い。 (※ NEDOの発電量データ/シミュレータについては、保守的すぎるという意見をある業者が発言していたのを聞いた。 政府のデータなので、確かに保守的な見積りとして公開と言う事情はあるかもしれないが…)

シミュレーションでは20°で計算しておきながら、配置図に傾斜角10°と書いてあるのは間違いなのか、意図的にこうしたのか。本当の所はどちらなのか分かりかねるが、いずれにしてもこういう「間違い」で収益性を良く見せて成約させると言う意図がもしあるようならば大問題だし、ただの間違いとしても杜撰すぎてちょっと看過できない。

さらに、配置図の土地の形状をよく見ると、この施工業者に送った当方の発電用地の公図の形とはかなり違っていることに気が付いた。

QCELLS-673当方の物件は、接道部分の間口が狭く細長い三角形っぽい台形のような形をしているのだが、この業者の配置図では接道部分が実際よりはるかに長いのだ。

もし筆者の発電所用地の形状が本当にこのようであれば、確かに今回頂いたアレイの配置でも問題ないように思うが、現実にはこのような配置は恐らく不可能だと思われる。(改めて公図と見比べて、筆者の物件の隣の土地まで含めて設計していたと思われる事が分かった。他人様の土地に勝手にソーラーパネルを置くなよw!)

しかも、アレイとアレイの間の間隔が何メートルかもまったく明記されていない。

上述のパネルアレイの傾斜角といい、公図の形状と大幅に異なる用地で設計し、間隔の数字も入っていないアレイの配置図といい、仮に意図的な間違いでは無かったとしても、これでは信頼して施工をお任せすることはとても出来ないレベルである。

kW当たり単価で28万円ちょっとは、キャンペーン価格(”○万円~”)の表示に近いので、魅力的であるのは確かだが、施工業者として信用、信頼できない以上、この見積自体に意味が無い。

残念だが、この施工業者には週明け以降に連絡をする時にお断りする旨を伝えることにした。

コメント

  1. 農民 より:

    怪しさ満載ですがパネルによってはわかりませんよ~
    NEDOのデータは一般的な単結晶、多結晶のデータだと思います。
    hitとかバックコンタクトのパネルとかフロンティアは30°が一番効率いい角度でない気がします。
    hitで言うと温度特性がありますのでおそらく20°とかの方がいいような気がします。
    年の平均で取るよ暑い時期に最適な角度を取って冬至らへんのマイナス分のまでも稼いでしまう方が効率がいい気がするので。
    集光の太陽光パネルは変換効率が一番いい単結晶パネル使ってませんのでやはり用途別に最適なパネルはあると思います。

    その業者がQセルズのパネルの特徴を詳しく知っててシュミレーション出しているのならいい気もするのですが、怪しさ満載ですねw
    Qセルズとか高高度にある会社だと高高度仕様になってる気がするのでやはりあやしすぎるwww

  2. bigfield より:

    農民どの、

    いつもコメントありがとうございます。

    >NEDOのデータは一般的な単結晶、多結晶のデータだと思います。

    私が使わせてもらっているNEDOのExcelベースのシミュレータでは、単結晶、多結晶を選べるようになっていて、それぞれで平均的な性能か、高性能なパネルかを指定できるようになっています。

    実際に、どの程度の違いが出るのかを、それ程よく理解している訳ではないのですが。。。

    シミュレーションの結果にはQセルズのブランド名も入っていたのですが、Qセルズが計算を行ったものか、この業者のものかは、良く分かりません。(恐らく、業者が行ったものと思いますが)

    いずれにしても、残念ながら信頼に足る業者でないことだけは分かったので、私はココはいくら安くても、大事を取ってパスすることにしました。

    農民さんも倉庫屋根ソーラーの施工業者選びではくれぐれもご注意ください。(^-^)/~~

  3. 農民 より:

    すでに倉庫の施工業者選びで苦戦してます。先が思いやられる><