遠隔監視システムのDIY設置でハマりまくる(@6号基)

安川電機のパワコンをRS-485ケーブルで接続安川電機
安川電機のパワコンをRS-485ケーブルで接続(@太陽光発電所6号機)
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安川電機のパワコンで遠隔監視システムのDIY設置に挑戦

太陽光発電所6号基(@広島県大竹市)で遠隔監視システムの設置を10日ほど前から行っている。

6号基の主な仕様は、以下の通り:

  • ソーラーパネル: Jinko Solar 単結晶 300W×260枚=78kW(仰角10°)
  • パワコン:安川電機 CEPT-P2HA29P9B(Enewell SOL P2H、三相)9.9kW×5台=49.5kW

6号基は南北に細長い土地に建てた太陽光発電所であり、縦2列のパネルアレイをたくさん並べたのが特徴となっている。

太陽光発電所 6号基の外観

太陽光発電所 6号基の外観

この太陽光発電所では、設置工事の際に電気工事業者に遠隔監視システムの設置も頼んでいた。

ところが、発電所が完成して連系、売電を開始したということで引き渡しの際に確認してみると、遠隔監視システムの設置が完了していなかったのだ。

具体的には、遠隔監視システムの要となる機器「SolarView Compact(ソーラービュー・コンパクト)」(Contec社製)と3Gルータ等を連系柱のコントロールボックスの中に入れてネジ止めしただけで、結線を一切しないままだったのである。

その後、別の電気工事業者に連絡して遠隔監視システムの設置工事を依頼したところ、下見のため発電所に来てくれたまでは良かったのだが、見積書の発行をお願いしても梨のつぶて

結局、都合2社に依頼して2度とも拒否(ないし辞退)されて現在に至っており、やむを得ず自分で設置することにしたという経緯がある。業者にとって、こういう作業は工数が掛かり面倒な反面、あまりおカネにならず割に合わないからかもしれない。

これまでにも鹿島の2ヵ所(3号基と5号基)で遠隔監視システムの設定をDIYで行ったことがあるものの、今回の6号基はかなり異なる。具体的な違いは、①遠隔監視システムの構成、②パワコンを接続するインタフェースである。

まず遠隔監視システムの構成としては、鹿嶋の2ヵ所がSMAパワコンで標準的な「Web Connect」を各パワコンに内蔵した形で既に運転していた。

これに対して、6号基では遠隔監視システムが安川電機のパワコンでは備わっておらず、サードパーティ(コンテック)製のSolarView Compactをパワコンのマスターとして使用するというのが大きな違いである。

5台のパワコンを接続するインタフェースも、SMAではイーサネット(LAN)、安川電機のCEPT-P2HA29P9B(Enewell SOL P2H)ではRS-485規格(Modbusプロトコル)と異なる。

安川電機や田淵電機のパワコンでは、穴開け作業がまず必要

6号基での施工にあたって厄介だったのは、RS-485通信用の2Pシールドケーブルをパワコンに接続するために、まず穴を開ける必要があることだ。

岡山の1号基のご近所さんである「風の谷」のN氏が「RS-485ケーブルだけでも接続してもらっておく方が良い」と以前話していたような記憶が朧げにあるが、こういうことだったのである。

SMAのTripowerやオムロンのKP55Mでは、ソーラーパネルや遠隔監視システムのケーブルを配線するための穴(ノックダウン/直径=35mm)が予めいくつか用意されている。ケーブルを配線する際には、ゴム製のキャップを外してコネクタを取り付けるだけでPF管とケーブルの接続が可能となる。

ところが、安川電機や田淵電機のパワコンの場合、メーカー側ではそういった穴を用意しておらず、施工する工事業者(今回は発電所のオーナーである筆者自身)が穴開けの作業から行わなければならない。

プラスチックやアルミにはドリルで穴を開けた経験があったが、スチールやステンレスは今回が初めてだったので、作業前に自宅で何度も練習してから現地で本番の工事に臨んだ。

100円ショップで買ったステンレスのトレイで穴あけの練習を行った

100円ショップで買ったステンレスのトレイで穴あけの練習を行った

CEPT-P2HA29P9B(Enewell SOL P2H)では、ケーブルを配線する箇所が一応決まっており、その部分のスチール板に電気ドリルやホールソーを使って穴を開ければ良いのだが、やはり一手間余計にかかるのはかなり面倒である。

安川電機のパワコンをRS-485ケーブルで接続

安川電機のパワコンをシールドケーブルで数珠繋ぎに接続(@太陽光発電所6号機)

カバーのネジ、使用可能なSIMやシステムの設定でも躓く…

6号基で作業を開始してみると、穴開け以外にも問題点が出てきた。

具体的には、パワコンにケーブルを接続するためには端子部分のカバーを取り外す必要があるのだが、パワコン5台のうち2台でそのカバーを固定しているプラスのネジ(5ヵ所)がきつくて緩まなかった。

恐らく、電気工事業者がパネルとパワコンを繋ぐケーブルを施工した際、カバーを元通りに取り付ける工程でネジをきつく締め過ぎた(トルクをかけすぎた)ためと思われる。

こういう場合、ネジをドライバーで無理やり回し続けるとネジを舐めてしまい、事態は悪化するばかりとなる。

実は遠隔監視システムの設置作業がまだ仕掛りの2号基でも、オムロンのKP55Mパワコン9台のうち1台だけ、どうしてもネジが緩まずカバーが外せないためケーブルの接続が終わっていない。

今回も6号基ではパワコン2台で同様の事態に陥り、RS-485ケーブルの接続が終わらないまま撤収せざるを得なかったのだが、次回は何とかしてネジを緩めてカバーを外す必要がある。

このアレイに設置したパワコン2台ではRS-485ケーブルが未接続

これらのパワコン2台では、カバーのネジが緩まずRS-485ケーブルが未接続(PF管とコネクタのみ取り付け)

また、3GルータのSIMが機器の仕様に合っていないという問題も露呈した。

今回6号基で採用している3Gルータは、サン電子製の「SC-RRX130」(RX130)という機種である。これにインターリンク社の固定IPアドレス対応SIMを挿して設定していたのだが、LAN側はともかくWAN側でのAPN設定ができないのだ。

取説などをよく確認してみると、このSIMがLTE(4G)でのみ作動すること、一方RX130はNTTドコモの「FOMA」(WCDMA/HPSA)つまり3Gでしか機能しないことが判明した。これまでずっとSIMを維持していながら、使用していなかったためロクに把握していなかったのだが、忸怩たる思いだ。

ちなみにRX130で使用可能なSIMは、実はNTTドコモ純正のSIMだけということもサン電子に確認した結果わかった。

実際にはNTTドコモの回線を使用しているMVNO業者のSIMであれば動作する場合もあるようなのだが、サン電子の公式見解では「RX130ではMVNOのSIMは使用不可、RX210などの後継機種ではMVNOでも動作可」ということである。

また、現地ではSolarView Compactの設定も試みたのだが、これも上手く行かずに撤収した。

WindowsパソコンをLANケーブル(クロスケーブル)で接続し、ブラウザから特定のIPアドレスにアクセスすることで設定できるのだが、その段階で接続ができず先に進めなかったのである。

コンテック社のサポートサイトで情報を確認したところ、どうやら無線LANなどの接続を完全に無効化しておかなければSolarView Compactに接続できないようで、それが原因だったようだが、次回の作業時にその設定だけで本当に接続できるようになるのか、いまいち不安だ(続く)。

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