ソーラーカーのレース「2015 World Solar Challenge」が豪州で開始

2011年ワールド・ソーラー・チャレンジで二連覇を達成した東海大学ソーラーカーチームのソーラーカー「Tokai Challenger」電気自動車
2011年ワールド・ソーラー・チャレンジで二連覇を達成した東海大学ソーラーカーチームのソーラーカー「Tokai Challenger」(CC 3.0 by Kohei SAGAWA, Hideki KIMURA )
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世界最大級のソーラーカー・レースが開幕

前回の投稿に続いてクルマに関する話題。今度は太陽光で走る電気自動車、ソーラーカーについてである。

今日から一週間、南半球のオーストラリアで「2015 ワールド・ソーラー・チャレンジ(World Solar Challenge:WSC)」というソーラーカーのレースが開催される。(イベント・スポンサーはタイヤ大手のブリジストン)

日本でもソーラーカーのレースは秋田や鈴鹿で開催されるが、走行距離や走行時間のいずれをとっても、WSCの比ではない(と言っても、あまりに違い過ぎるので比較するのは国内のレースが可哀そうだが…)。WSCは、文句なく世界最大級のソーラーカーレースだ。

スタート地点はオーストラリア大陸の北部、準州ノーザンテリトリーの州都であるダーウィン、ゴールは南部・南オーストラリア州の州都アデレードで、豪州大陸を縦断する形となり、その距離は約3000km。これを太陽光のエネルギーだけで1週間かけて走破するのだから凄い。

2015 World Solar Challenge・ダーウィン~アデレード間の走行ルート

ダーウィン~アデレード間の走行ルート(出典: World Solar Challenge公式サイト)

1kWの太陽電池と5kWhの蓄電池で1週間走行

レースに出走するソーラーカーの太陽電池は、最大出力が約1000W(1kW)ということで太陽電池モジュールの総面積は6㎡以下という規定がある。

バッテリー(蓄電池)も搭載可能だが、最大5kWhまでである。それでも、蓄電池があればブレーキをかける際の回生制動も活用できるので、出走車両の大半はバッテリー(近年ではリチウムイオン電池が主流)も搭載する。

もちろん、ソーラーカーは太陽が出ている間だけしか走行できない。日没後は宿泊となる訳だが、レースの規定により午後5時の時点で走行を終了し、その場でキャンプするという。水や食料などを含めてキャンプの装備などもすべて各チームがそれぞれ準備する決まりとなっており、周到な準備が必要であることは言うまでもない。

本レースは、チャレンジャー、クルーザー、アドベンチャーの三クラスに分かれているが、出走車両が最も多くWSCの本流となっているのがチャレンジャー・クラスだ。クルーザー・クラスでは、より一般的な乗用車に近いソーラーEVの仕様となっており、運転手と助手の二名が搭乗する。アドベンチャー・クラスでは旧規定の車両も出走可能で、勝敗を競うよりも出走・参加するためのクラスという感じである。

パナソニック「HIT」採用の東海大「Tokai Challenger」、悲願の優勝を達成できるか?

メインのチャレンジャー・クラスには、全世界の大学などから全30チームがエントリーしており、優勝を競う。日本からは過去に二連覇した実績を持つ東海大学の「Tokai Challenger」など5チームが出走する。

ちなみに、東海大学の「Tokai Challenger」は、太陽電池にスポンサーであるパナソニックの「HIT」(セル変換効率=23.2%)を採用している。太陽光のみの巡航速度で90km/h、最高速度(バッテリーによるアシストも併用?)は120km/hと、1人乗りのソーラーカーと言っても相当に高速での走行が可能となっている。

2011年ワールド・ソーラー・チャレンジで二連覇を達成した東海大学ソーラーカーチームのソーラーカー「Tokai Challenger」

2011年ワールド・ソーラー・チャレンジで二連覇を達成した東海大学ソーラーカーチームのソーラーカー「Tokai Challenger」(CC 3.0 by Kohei SAGAWA, Hideki KIMURA )

東海大は、強豪のオランダ・デルフト工科大学のNuon Solar Team(前回2013年の優勝チーム)や米国ミシガン大学ソーラーカーチームなどと熾烈な戦いを繰り広げることが予想されるが、是非頑張って欲しいところだ。


「東海大学が新型車両公開!World Solar Challenge 2015への新たな挑戦」
(出典:パナソニック)

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