4号基引込線の上空通過許可が得られず

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「一難去ってまた一難」か!?

昨日は太陽光3号基の土地売買契約を進めるため、仲介の不動産業者さんと会い、重要事項の説明をして頂いたうえで、署名捺印などを済ませた。これで分筆と農地転用、所有権の移転の登記がなされれば、この用地を筆者が太陽光発電所として使うことが可能になる。

ということで、3号基の方の用地取得については峠を越えたという感じだ。
一方で、東広島の4号基プロジェクトの方では、ちょっとした問題が発生している。

こちらの用地では、中国電力が当方発電所構内の連系柱から引込線を中電の電柱まで引っ張る際に、他所様の土地(田んぼ)の上空をその引込線が通過する必要があるのだが、その土地を所有する農家の方が了承してくれないとの状況を電気工事業者の方からのメールによる連絡で知った。

電気工事業者の方に電話をして事情をさらに聞いてみると、その農家の方が了承してくれない理由は、その地域の農地で区画整理(圃場整備)が近い将来行われるらしいのだが、その際に上空を電線が通っていると不利益を被るからとのことらしい。

実際の所、区画整理で上空を電線が一本通っているだけで、そんな不利益なことになるのか、農業とは縁遠い筆者にはまったく分からないのだが…

迂回させると負担金が150万円アップ

現地を確認した中電からは、電気工事業者経由でその農家の方の土地の上空を通さずに当方の取得予定の敷地内から迂回させて中電の系統に連系するという代替案も頂いている。

ただし、この場合迂回させるために電柱を3本ほど立てる必要があるといい、電柱一本当たり概ね50万円、したがって3本で150万円のプラスが連係費用に上乗せされると言う話だ。

これは、さすがに二つ返事で「仕方ないですね、では迂回させましょう」という返事をする訳にはいかない。

もし、その農地の上空を通過させてもらうことが出来れば、150万円も余計なカネを払う必要がない訳だし、引込線の距離を増やすと出力抑制(つまり売電収益が低下する)などのリスクも増えてしまうからだ。

たまたま、4号基の土地の取得手続きの件で、こちらを仲介している不動産業者さんにも会う予定があったので、相談してみた。その結果、交渉の際に先方にもメリットを提示するのが良いのではということになり、以下のような提案を考慮するに至っている:

  1. 用地の最も西側の一部(200㎡)をその農家の方に差し上げる
  2. 災害などで停電が発生した際に、当方の太陽光発電所の電気を使って頂けるようにする

なお、区画整理に際して上空を電線が通ることによる不利益などが本当に生じるかどうかについては、週明けに筆者から市の方に問い合わせて確認することにした。特に不利益などが生じないことが確認できれば、その農家の方に改めて筆者から直接交渉のために赴くつもりである。

何らかの不利益が生じるようであれば、善後策を検討しなければならない。そのために多少の費用が掛かったとしても、その方が電柱を三本立てるよりずっと安上がりになると思われるからだ。

コメント

  1. FM より:

    いつも楽しみに、拝見させて頂いております。上空通過、難しいですね。電柱も、3本立てるのも、意外と難しいですよ。建てる場所が、市道であっても、離接した土地の所有者の許可が必要になります。許可してくれないと、電柱すら建てられません。上空通過も20年間、許可してくれるか否かも分かりませんし、途中で、入れ知恵が入り、辞めたり、金銭の要求をうける可能性もあります。相続等で、所有者が、変わる可能性もあります。最悪は、電柱も、電線も通れない、孤立した土地になる可能性もあります。十分ご注意の上、折衝なされた方が、良いと思います。私は、3件ほど、上空通過案件有りましたが、全て電柱を建てました。3件で、5本です。

  2. とおりすがりのもの より:

    土地に公共の電線がとおりますと電力会社に実質的に地役権が発生しますから、換地の際の評価額が下がるのではと懸念なされているのだと思います。たしかに銀行借入の担保評価では上空に電線が通っていますと、評価は低いです。

  3. けけ より:

    最近は農薬散布にヘリコプターを使いますからね。その辺りも懸念されてるかもしれません。

  4. ビッグふぃ~るど より:

    本エントリーにコメントを下さった皆様、

    ブログ記事にて言及させて頂きましたが、貴重なご意見を下さりどうもありがとうございました。
    この件では、本物件を仲介している不動産業者さんも折衝で力添えをして下さるとのことで、現在その準備中です。

    また進展がありましたら、ご報告させて頂きたいと思います。
    引き続きどうぞよろしくご指導下さい。