預金封鎖はありえない?2024年の新円切り替えは?

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“公共放送”が、預金封鎖をいま放送する意味

三日ほど前、2/16の晩にNHKが「預金封鎖」という特集番組を放送した。

この番組、筆者もチラッとだが見た。
確かに、なぜ犬HKが預金封鎖に言及するような番組をいま放送しているのか?と感じた。

アリバイ作り? 予兆? そうかもしれない。

巷では、預金封鎖の対策として「交換価値の残るものは、金属硬貨、強い酒類、主食、石油」と言われている。

筆者は太陽光発電パネルにも経済価値、交換価値が残るのではと思っている。

もしも日本銀行券が紙屑になってしまえば、ほぼ無尽蔵の太陽光から電気エネルギーを創り出せる太陽電池の方が価値が高くなることは明らかだろう。

ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)なら、電気と食糧という二つの生産手段を確保できる訳で、これも貴重な資産価値となるに違いない。

もしかしたら、多少の価値どころではないかもしれない。

というのも、日本円の価値が暴落して天然ガスや石炭を海外から輸入できなくなったら、ほとんどの火力発電所がストップするからだ。

そうすると、電力会社が持つ水力発電所やその他のバイオマス、地熱などと同様に我々の保有する太陽光発電所にはもの凄い価値が出るかもしれない。

また原油の輸入も非常に困難になるから、原油を精製してガソリンや軽油を生産することも出来なくなる。

ということは、ガソリン車やバス、トラックの大半が路上から姿を消してしまうだろう。

BDFを使うディーゼル車やエタノール車が内燃機関のクルマとしてわずかに残るのと同時に、それまでに電気自動車(EV)に乗り換えた(そして、多分、自宅に10kW以上の太陽光発電システムを設置している)人以外はクルマの運転も出来なくなるかもしれない。

だから、そのような経済破たんといった有事への対策という意味でも、いま太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー電源の開発や増加に力を入れることには意義がある。

国家レベルでも、個人個人のレベルでもだ。

預金封鎖なんてありえない? 起きる可能性はどれ位?

え?、預金封鎖なんてありえない、起きる訳がないって? 

確かに預金封鎖などというものが小心者の杞憂に終われば、それに越したことはないと筆者ももちろん思う。

しかし、預金封鎖の可能性がゼロではない(しかもかなり高い?)以上、その有事に備えて資産防衛の対策を講じておくべきだろう。

何しろ、日本政府の累積債務残高はGDP比で約260%(2022年末の時点)。

この数字は、終戦直後の日本で実際に預金封鎖が執行された時の約200%よりもさらに酷い状況を示すからだ。

この時の預金封鎖では同時に財産税や新円切り替えも行われ、政府が国民の資産を事実上没収し債務の解消に充てた前例となっている。

2015年から施行されているマイナンバー制(=国民総背番号制)も、預金封鎖を行うための布石だという見方がある。

また、近年では南米のブラジルやアルゼンチン、ウルグアイ、欧州のキプロスでも預金封鎖が行われていた。

つい最近では、経済危機にあるギリシャで預金封鎖が行われるのではという観測があった。

だが、国際通貨基金(IMF)や欧州連合(EU)との協議の結果、ギリシャが財政支援を受ける引き換えに緊縮財政を受け入れたので、当面の預金封鎖の可能性は遠のいたようだ。

ところで、上述の行で「石油には交換価値が残る」という箇所を某ブログから引用したが、その少し下に「食料と石油の輸入が不可能になる」という言及もあった。

ということは、石油を多少貯め込んだところで、問題の根本的な解決にはならない訳だ。

やはり太陽光や風力など再生可能エネルギーを少しでも増やしておくこと、食糧の自給が可能な農地を維持し耕作を継続することが、預金封鎖や財政破綻の際の経済安全保障に繋がる可能性が高いと言えるのではないだろうか。

2024年の新円切り替えに合わせて預金封鎖を行う可能性は?

当面の懸念は、近い将来、2024年2月に予定されている新紙幣の発行である。

現在の紙幣の肖像である、福沢諭吉(一万円札)、樋口一葉(5千円札)、野口英世(千円札)が、それぞれ渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎へと切り替わる。

この新紙幣の発行が新円切り替えとなり、資産課税と合わせることで預金封鎖を執行するのではないかという可能性が示唆されているのだ。

ちなみに、新一万円札の肖像となる渋沢栄一は、「日本資本主義の父」とも呼ばれ、近代日本の産業化を主導した実績で知られる。

2021年には、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公としても描かれたので、筆者同様に記憶に新しい方も多いかもしれない。

その渋沢栄一の孫である渋沢敬三は、1946年に預金封鎖を実施した幣原内閣大蔵大臣を務めていた。

つまり、渋沢栄一の肖像を新一万円札で採用することは、預金封鎖を執行する示唆ではないかというまことしやかな噂があるのだ。

もちろん、これが本当かどうかはまだ分からない。

ただ、偶然の一致にしては確かに出来過ぎた話に思えるし、やはり預金封鎖が執行されてもされなくても困らないよう逃げ道や対策を講じておくことは損にはならないだろう。

ちなみに、1946年2月17日に預金封鎖が執行された際、国民にそのことが告知されたのは前日の2月16日だった(NHKが預金封鎖をテーマとした番組を放送したのも、やはり2月16日…)。

つまり、大多数の日本国民が預金封鎖による資産収奪への対策や逃げ道を考えたり実施したりすることは出来なかった。

一方、令和ニッポンに暮らす我々は歴史に学ぶこと、学んだ知識を基に万が一預金封鎖が本当に実施された際を想定して事前に対策や逃げ道を講じておくことができる。

もしも預金封鎖が本当に行われたら、自分の資産は、老後は一体どうなるのだろう…

あなたはどう考えますか?

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コメント

  1. 蛇野 より:

    おはようございます。
    預金封鎖にならないことを祈りたいですね。
    売電代金は、銀行振り込みなのでこうなると引き出せません。
    価格も固定価格なので、どうなるのでしょうか?
    インフレ条項発動で救済されるのであれば、発電所は預金などよりもはるかに有利だと思います。

  2. bigfield より:

    蛇野様、

    コメントありがとうございます。
    私も預金封鎖にならないことを祈っておりますが、こればっかりは個人のレベルではどうしようもありませんので…

    ただ、預金の全額が引き出せないと言う訳ではないようです。月に何万円までは可能とか?

    ご指摘のインフレ条項発動が唯一の頼みの綱ということにはなりますね。これが無ければ、確かに現金・預金とあまり変わらないかもしれません。

    それでも、紙屑よりはエネルギーを創り出す実物資産の方が、経済的価値は高いだろうと思いますが。