ドイツ語のみの取説でアクティベーションが一苦労
購入はスンナリと行ったが、大変だったのは設定とアクティベーションである。
日本の格安SIMでは見た事も経験したことも無かったが、携帯電話やスマホでの不正利用が多いためか、SIMのアクティベーションで暗証番号(PIN)の入力が必要となっている。
最初、SIMをスマホ(ソニーエリクソン製・Xperia arc S)に挿入すると、PINを入れろと出たので、取説に書いてあるPINの一つを適当に入力してみたら、なんとPINの入力回数が3回までに制限されているではないか。
で、その一回目が間違いではねられ、あと2回しかPINの入力が出来ない事態となったため、それ以降あてずっぽうで適当に入力するのを諦めた。このまま違ったPINを入れ続けると、恐らくそのSIMは利用不可になると思われる。こんな失敗で10ユーロをパーにするのはさすがに馬鹿らしい。
このPIN番号は、もちろんSIMのパッケージ内に同封の取扱説明書に記載されているのだが、前述のとおり全てドイツ語で、残念ながら意味がほとんど分からない。いろいろと考えた挙句に、取説の文言を片っ端からGoogle翻訳に入力して翻訳して意味を理解し、アクティベーションの作業を進めた。
(ホテルの部屋でノートパソコンからネットへのアクセスが可能だったためにこの方法が使えたが、そういった手段がなければ、お手上げだっただろう。)
ここで一つポイントがある。グーグル翻訳ではドイツ語を直接日本語に翻訳するとあまり翻訳精度がよくなく意味不明な個所が多いので、日本語ではなく英語に翻訳することである。もちろん、英文の解釈が苦手という方にはこの方法は使えないため、日本語への翻訳しか分からない方は意味不明な個所の類推ができれば日本語でも可能かもしれない。
ただ、文法的に似た者同士の英語⇔ドイツ語の方が、機械翻訳の精度が良いことは確かだ。機械翻訳でも80~90%は理解可能な文が出力されそれで間に合ってしまうので、筆者の場合ドイツ語に限らずスペイン語やフランス語などでも同様に英語に翻訳して意味を理解するようにしている。
さて、取説の内容を英語に翻訳して理解すれば、後のアクティベーション作業はそれほど大変ではなかった。この辺、「ONE PIECE」で心臓をベルゴに取られたトラファルガー・ローのような心境で、「心臓さえ戻れば、お前なんか敵じゃねーんだ」という感じである。
キモはPIN入力の前に行うオンライン登録
結局、何が必要だったかと言えば、PINを入力する前のオンライン登録なのだ。
PINと多分セットになっていると思われるこの登録を行うことで、おカネを支払ってプリペイドSIMを正規に購入した身元の確かな顧客に使用されると認識されて、SIMのアクティベーションが行われるようだ。
ここでも、少しだけ躓きの石があった。それは、住所と電話番号の登録である。
geiwaiさんの記事でも買いていたように、ホテルの住所を利用して登録が出来たのだが、”House Number”を空欄にして、ホテルの住所・番地名(street address)を入れると何度やってもエラーで、番号が違うと弾かれた。
正解は、House Number にストリートアドレスの番地の数字を、電話番号にそのプリペイドSIMに割り当てられた12桁の番号(筆者の場合、01578-3**5**9)を入力することである。
これで「次に進む」を押すと、やっと登録が完了し、SIMのアクティベーションが完了した。
取説には、この段階で30分待てと書いてあるのだが、実際にはそんなには掛かっていないと思われる。一応、10分か15分ほど待機してから、PINを入力してみると今度はすんなりとPINが受け付けられSIMのアクティベーションが無事に終わった。
(続く)
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