[国際]太陽電池展・PV Expo 2016を初日の昨日、仕事絡みで少しだけ見てきた。
“少しだけ”というのは、筆者の現在の職務上、太陽光発電の方は海外ネタをプレスリリースなどから拾ってくるだけで足り、必ずしも展示会や現地での取材などが必要ないからである。
昨日はどちらかと言えば、電力自由化と水素エネルギー関連での取材やネタ収集のために東京ビッグサイトまで出向き、そのついでに太陽光発電の展示フロアを少しなめた、といった感じだ。
で、例によって撮影した写真も、取材したネタも本業の方で使うため、本ブログでは原則として使用できない。orz
ただ、当日ビッグサイトの現地で感じた印象くらいは読者諸兄と共有したいと思ったので、本記事を認めている。
(本業の記事を何本も書いていると本ブログに充てる時間もあまり無いのが現状なのだが、それも哀しいので睡眠時間を削って無理矢理書いている面もある。。。)
20円台でも中国人投資家が太陽光発電を爆買い!?
今回のPV Expoで何が筆者にとって最も大きなことだったか。
今日一日、それに筆者の仕事関係での経験やこの過去数日の太陽光関連の友人・知人たちとのメールのやり取りなどから思い至ったことは、次の一言に尽きる:
「中国人投資家による太陽光発電の爆買い」
これを端的に示すエピソードを一つご紹介しよう。
昨日、筆者はANZK氏(元ブラック企業勤務w、現在、太陽光発電事業に専念され大活躍中)と”りょん@fppv”氏と東京ビッグサイトのあるレストランでいろいろと談笑やら情報交換やらしつつ昼食を取っていた。
すると、ANZK氏に何やら親しげに(慣れ慣れしく?)声をかけてきた人がいた。
筆者が初めて見かけたその男性は、ANZK氏に聞くと彼が現在茨城県の某所で準備を進めている太陽光発電所の近くの土地を入札して取得し、太陽光発電事業を行っているとメールでのやり取りで聞いていた中国人投資家その人だった。
あ~、あの中国人だったんですかぁ!それにしても、ずいぶん親しそうでしたねw。
と言う感じでANZK氏に水を向けたのだが、彼も少々当惑気味であった。
ともかく、連系協議でもGDP世界第2位の実力をいかんなく発揮して東電の担当者を圧倒しているらしい(笑)。また、高圧用のパワコンにダウントランスを付けて低圧連系という我々凡人には考えもつかないようなテクニックを駆使しているという。
そうすることによって、パワコンや配線のコストを20万円以上も節約できるそうなのだ。
確かに、銅線のケーブルがあちこちで盗難にあっている位で、ケーブル自体も馬鹿にならないので、このようなコスト削減テクニックも現在では有効なのだろう(ちなみに盗む方も中国人が多いようだが)。
この話は、やや誇張気味にご紹介したが、中国人パワーと彼らによる日本国内の太陽光発電案件の爆買いの可能性は、昨日東京ビッグサイトを歩いていてもヒシヒシと感じた。
乱開発や反射光で、「太陽光爆買い中国人事業者」が社会問題化する予感…
東京は、世界に名だたる国際都市である。
都内のどこでも英語やら中国語やらの会話を小耳に挟むのは、今日日珍しくもなんともない。しかし、ビッグサイトの中を歩いていて、あちこちで中国語の会話をとにかく矢鱈と耳にする。
ここは東京じゃなかったのか? 北京か、それとも上海か?
と言った感じで、とにかく中国人がハンパなく多いのだ。
中には、東京に出展している内外の企業の太陽電池やパワコンなどの買い付けとか調達のために来ている中国の人もいるのかもしれない。また、トリナやJinko、インリーなど中国のソーラーパネルメーカーも数多く出展している。
しかし、日本の固定価格買取制度が20円台でもまだ儲かる、今だ!とばかりに大挙して押しかけて太陽光発電所の爆買いよろしくカネを突っ込んで張る中国人も相当に多い、そう感じさせられたのだ。
実際、筆者が仕事でお付き合いのある産業用太陽光発電に詳しい方も、20円台でもまだ欧州や米国などと比べれば全然買取価格が高いので、40円台、30円台が終わって市場から我々日本人の多くが退場したあとでも、これからは外国人による太陽光への投資がまだまだ続く、との見方を示されていたのである。
今後、反射光だとか乱開発だとかで、地域の住民の方々と中国人事業者との間でトラブルが頻発するかもしれない。
コメント
はじめまして。関西在住のAと申します。
太陽光発電分譲物件を購入を検討しておりアドバイスを頂けたらと思いメールをしました。
まずは楽しくブログを拝見させてもらいます
Aさま、
始めまして、コメントありがとうございます。
メールにてご連絡させて頂きましたので、ご確認下さい。
どうぞよろしくお願い致します。