姫路の車庫型ミドルソーラー

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姫路市の北西にある林田町に向かう道路沿いに、架台に特徴のあるミドルソーラーがあった。まずはその写真をご覧頂こう:

車庫型のミドルソーラー

特徴といっても「架台がかさ上げされてるだけじゃん」と言われたらそれまでだが(汗)、以前に吉備中央町のHさんがソーラーシェアリングを行いたいと仰っていて、恐らくこういう感じの頑丈な架台の太陽光発電所について言及されていたのだ。

ただ、こちらは「ガレージ式」と表示されていた通り、ソーラーパネルの下で農業を行うという作りではなく、ソーラーパネルは隙間を空けずに並べてあるので、その意味ではソーラーシェアリング用では無いのだが。

ともかく、感じとしてはHさんが言及していたモノに近いような太陽光発電所を実際に見つけたので、姫路市内への帰路を少し急いではいたもののクルマを止めて写真を撮った次第。

時間的な都合もあり、ソーラーパネルの枚数などは不明だが、低圧連係のミドルソーラー、つまり筆者の定義ではプチソーラーが2つか3つ集まった発電所と言う形態である。

それを示唆するのが、発電所の敷地内にあった、背の低いフェンスだ:

低圧連係として分割するための低いフェンス

夕刻、雨の中を慌ててスマホで撮ったので、ピントが甘く構図もさっぱりの写真ばかりだが…

パワコンには「SOLGRID」というブランド名が明記してあり、これは新電元工業製。

新電元工業のパワコン

架台の上部、ソーラーパネルの下側にはライトや警報ランプのようなものが取り付けられていて、夜近づいたりフェンスの中に入ったりしたら大音響のアラームが鳴ったり、いきなりライトで照らされたりするのかと想像してしまう。

ライトや警報用?のランプ

あと、ちょっと良く分からなかったのが3つあった電力計。

三つ並んだ電力計

向かって左側から、それぞれ電源/動力、余剰電力、電灯というラベルを貼ったメーターが並んでいたが、かなり分かり難い構成である。真ん中の余剰電力というのが売電用の電力計だろうということは何となく分かるのだが、なぜこの発電所では「余剰電力」と記載しているのか。

産業用の太陽光発電なら全量を売電するのが普通だが、関西電力ではこういう記載が普通なのだろうか? 系統からの電気を使うためのメーターが両側の「動力」と「電灯」との二つに分かれているのは、どういう目的なのか。ちょっとした謎である。

あと、敷地の一番左側の奥には、ガレージ式というより普通の野立ての太陽光発電所に近いイメージのソーラーパネルアレイがあったが、これは一枚どーんと大きなアレイを、これまた頑丈な鉄鋼の架台でコンクリートの基礎の上に設置してあった。

ドーンと一枚のソーラーパネルアレイ

こういうタイプのものを見ると、ピッピさんが言っていた言葉を筆者は常に思い出すのである。「パネルのメンテナンスは、どうするんでしょうねぇ?」

もっとも、こういうソーラーパネルアレイでも、先にご紹介したようなソーラーパネルのお掃除ロボットを使えば自動で上下に行き来してパネルの汚れをある程度は落としてくれるかもしれない。

と、大体こんな感じで、このガレージ式または車庫型のプチソーラーを駆け足で見学、取材し姫路の市内方面へと急いだ。

土地物件の下見に行く時には、たいがいその途中や周辺に既にあるプチソーラーやミドルソーラーも見学することが多い。今回は兵庫県姫路市ということで、これまでは結構素通りが多かったのだが、貴重な機会となった。

ところで、兵庫県と言えば「頑固職人」さんが当方ブログをご紹介して下さっていた:

 続。太陽光の見回り。| 兵庫県の太陽光は俺にまかせろ!

筆者が兵庫で太陽光発電所の土地探し+プチソーラー探訪を行ったタイミングだったのも、偶然とはいえ「シンクロニシティ(共時性)」かと感じた次第。

(頑固職人さん、リンクの方どうもありがとうございました。)

コメント

  1. にゃんた より:

    高圧連携を逃れるために、50KWの脇に余剰で付けたんじゃないですか? 需要施設がないので実質全量売電ですよね。電気の基本料は少し上がってしまうのが難点ですけど

  2. 蛇野 より:

    おはようございます。
    売電価格下がっていく中で、生き残るには土地の収益性を上げていかないと厳しいのではないでしょうか?
    下を駐車場にする、トランクルームを設置する。アパートの屋根にする。農業をするなど。
    農業は収益性が低いので、補助金を出す所もあります。
    知恵を絞らないと生き残れませんね。

  3. らのり より:

    ここは42円ですね。かなり前からありました。 実は我が家のガレージ架台の参考はここがベースです。
    っていうかそこからバイパスを20分ほど走れば我が家です。 またお近くを回られるさいには是非お声がけ下さい。

  4. bigfield より:

    皆様、コメントどうもありがとうございます。

    にゃんた様、

    確かに、高圧逃れというのはあったかと思います。この記事でも触れた低いフェンスで如実にそれを感じましたし。まぁ、でも経産省が例のお触れを出すまでは、皆さんおやりになってたことですから、この例だけを避難する事は出来ませんが。

    蛇野さま、

    ご指摘の通り、売電価格が下がると、より収益性を維持するための工夫が必要かと思います。私の1号基も余った土地をどうしようかと・・・

    そこそこクルマの通りがある道路沿いなので、自販機を付けてみようかとか、いろいろと夢想します。ただ、周囲一帯が過疎の傾向にあるので、よほどインパクトのある事業でないと難しいとは思っていますが。

    らのり殿、

    おお、そうだったのですか。貴殿の家はどの辺なのかなと少し気にはなってたんですが。
    例の林田近辺の賃貸物件見て、業者に問い合わせメールしたんですが、なしのつぶてです。。。
    明日位に電話してみようかな。

    次回行くことがあれば、ご連絡致しますね。