太陽光発電がバブルっぽくなったせいで、詐欺だとか何か胡散臭いものも色々と出てきているのが残念ながら現実である。
分譲案件で系統連系が出来ず結局ババを掴まされた…といった形のものも、結果的には詐欺ということになるだろう。
ニュースをチェックしていたら、今日はそんな事件というかニュースに出くわした:
- 実体ない太陽光発電所の所有権販売に注意 NHKニュース(リンク切れにつき、リンクを削除)
東京都北区の株式会社アイコンと言う会社がもし太陽光発電を売り込んできたら、詐欺だという。犬HK自体も最近はあまり信用できないが、こういったニュースであれば、まぁ恐らく嘘ではないだろう。
しかし、消費生活センターに苦情を申し立てておカネが相当戻ってきたようだから、そういう意味ではまだマシな部類ではないだろうか。質の悪い詐欺に引っかかれば、最悪の場合、一銭も戻ってこないことだってあるだろう。
しかし、ソーラーパネルを1枚11万円で買って売電したら毎年2~3万円の収入って…w
家庭用(住宅用)太陽光発電に興味のある人々を狙った詐欺か?
詐欺だけでなく、いい加減な煽り記事にも注意
あと、太陽光発電に関する報道は、自分ではやってなく聞きかじっただけのいい加減な取材で適当に書いた記事が未だに多い。
今回は、富裕層向けのサイト「ゆかしメディア」に掲載された次の記事がそういう例:
この種の煽りっぽい記事では比較的マシな方だとは思うが、筆者が読む限りこの記者は電力(WやkW)と電力量/発電量(Wh/kWh)の違いすら理解していなさそうだし、50kWの太陽光発電所1基で一日に4万円、一か月に120万円なんて数字は残念ながら出ない。
2ページ目にある次の部分も明らかに太陽光発電をほとんど知らない素人がロクに調べもせず書いたとしか思えない:
しかも、立地の善し悪しを考える必要はない。不動産投資ならば立地が勝負だが、太陽光発電は日照時間の問題はあるが、それほど立地にこだわる必要はないノーリスクハイリターンの投資だ。経産省の利回りの7%前後、さらにレバレッジをかけると10%以上の利回りにはなるそうだ。
こういう記事を読んで、楽にノーリスクで金儲けが出来る~♪なんて思うオツムの弱い金持ちがいると、タチの悪い詐欺や欠陥分譲太陽光を扱う悪徳業者などのカモにされるのである。
以前、池田信夫氏の記事への反論でも書いたが、この世の中にノーリスクの投資などある訳が無い。
我々太陽光発電事業者は、それぞれある程度のリスクを取って投資を行っている。安易にノーリスクなどと言うのは、何も分かっていない人の上っ面の理解でしかない。
(筆者としては太陽光発電事業は「ローリスク・ハイリターン」か「ローリスク・ミドルリターン」くらいだと考えている。)
また、「それほど立地にこだわる必要はない」というのも少し、いやかなり違う。
「立地」の意味が、都会の利便性や駅までのアクセスといった意味なら、確かにそうだが、日当たりや電柱・電線への距離、系統容量やバンク逆潮流などの有無、それに最近書いた「影」など、太陽光発電ならではの立地や条件の良し悪しはやはりあるからだ。
太陽光発電を自分でやったことが無いから、こういう不正確な書き方になる。自分でやった経験がないのであれば、せめてもう少しきちんと取材や勉強してから書いて欲しいものである。
コメント
アイコンのHPです。
http://kk-icon.com/
リベルテが協力と記載されてますが本当でしょうかね?
chieppyさま、
コメントありがとうございます。
アイコン社の会社概要を見ると、確かに「工事協力 ㈱リベルテ」とありますね。
案件ベースで、リベルテに工事を頻繁に外注するだけでも、工事協力と書けなくはないと思います。
気になる方は直接リベルテ社に確認しておく方が良いかもしれません。