「湯梨浜太陽光発電団地」の概要

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【プチソーラー探訪】
(「鳥取県の太陽光発電が想像以上に凄い」の続き)

本題の「EQ-100」によるモニタリングに触れる前に、この太陽光発電所の概要やスペックについてご紹介しよう。今回訪れた鳥取県の「湯梨浜太陽光団地」は、いわゆる「分譲型」太陽光発電所である。

鳥取県湯梨浜町の湯梨浜太陽光発電団地

しかし、Sさんがこの太陽光発電所の設置に取り掛かり始めた頃には、まだ分譲などという用語や言葉すら無かったのだ。当然、40円/kWhの買取価格で設備認定を受けてられるので、日本海側とはいえ前述の通り雪も少ない立地を考えると、売電の収益性は相当に良いと思われる。

土地の広さは全部で約3000坪(1万㎡)弱で、この敷地内に20基の低圧連係(各出力:30kW~50kW未満)の太陽光発電所が入っている。

湯梨浜太陽光発電団地とそれに繋がるトランス(後方)

発電所全部としての規模はメガソーラーにほぼ相当するので、現在であれば設備認定も出来なくなってしまった訳だが、当時はもちろん「みなし高圧」や「分譲」に対する規制の存在していなかった。中国電力の最寄りの営業所としても初めて(Sさん曰く、中電に「こんなのは聞いたことが無い」と言われたそう)ではあったが、とにかく連係することも決まり着工された訳である。

太陽光発電モジュールはシャープの多結晶シリコン、パワコンは安川電機のものを採用している。

安川電機のパワコン

架台はスチール材でコンクリート基礎と頑丈な造りであり、しかも海岸部に近いことから、過去の浸水などの経験も踏まえて多少の水害が発生してもソーラーモジュールやパワコンが浸水しないよう、地上2mほどの高さ以上に設置されている。

スチール製の架台とコンクリート基礎

これは、相当にコストが掛かっているように思うが、買取価格40円/kWhかつ、この仕様でkW単価が40万円(分筆した土地代も含む)というのは、極めてリーズナブルな価格設定である。国内メーカーの太陽光パネルで40円案件で…とSさんから説明を聞き、この価格は安すぎ!と思わず声を上げずにはいられなかった。

この太陽光発電所の開発と建設には、地元で不動産や住宅の事業を営んでいる株式会社ホームズと、岡山県の太陽光発電施工会社である、ひだかや株式会社が関わっているということだが、この両社がいずれも良心的な企業であったということであろう。
(ホームズさんについては、後述のエピソード等からもそのように判断できるのである。)

ちなみにホームズさんは、太陽光発電ムラ界隈でも良く耳にする太陽光発電施工業者の集まりである「職人革命会」にも参加されているとのことで、なんと太陽王子や頑固職人のこともご存じだった。

最近、太陽王子や頑固職人が鳥取に仕事で頻繁に来ていると言う話はそれとなく聞いていたが、まさかご存じだったとは…世の中は狭いというか、太陽光発電繋がりで必然的だというべきか…

(続く)

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