買う電気から創る電気へ(4)

この記事は約2分で読めます。

太陽光発電が従来の電力会社による発電や送電を駆逐し、電気自動車が内燃機関と化石燃料で走る自動車を駆逐する。現時点では、まだ想像し難いこの二つの変化が仮に起きるとしたら、これまでに起きた変化を考えてみれば、その可能性を判断するうえで役に立つかもしれない。

例えば、カメラや写真で起こったこと、あるいはアナログのレコードで起こったこと、さらに、電話の業界で起こったことを少し考えてみれば、筆者の言うことが分かって頂けるのではないか。

今や、写真用のフィルムなど買う人は一部のマニアやプロを除くとほとんどいない。米国で写真フィルム大手として業界で知らない人のいなかったイーストマン・コダック社は破産して過去の存在になってしまった(チャプター11の手続きを終え、現在も存在)。

電話、さらに言えば携帯電話の世界でも第2世代のデジタル携帯電話までは世界シェアトップで無敵の強大さを誇っていたフィンランドのノキアがスマートフォンという時代の波に乗り損なった挙句にマイクロソフト社にその携帯電話事業自体を身売りしてしまったりと、今やどんな変化が起きても不思議ではないと思う。

日本の場合、電力業界でそういった変化が起きるためには法規制の緩和や改正が必要だが、電力業界の監督官庁である経済産業省もさすがに時代遅れな地域独占は見直しを検討しているし、早晩、電力自由化や発送電分離は実現させざるを得ないだろう。

総括原価方式などという、一般的なビジネスではあり得ないような非常識なコストの算定方法が廃止されるのも時間の問題だ。

コンピュータの世界では、巨大なメインフレームしか無くそれを使うことがあまり一般的でなかった時代から、今日のインターネット時代ではパソコンやスマートフォン、タブレットなど一人一台かそれ以上のコンピュータを湯水のように使うことが当たり前になった。

それと同じように、電力も巨大な発電所からの電気を他に選択肢も無く一つの会社から買わざるを得ない現在が、携帯電話のように嫌になったら他の電力会社に乗り換えたり、「マイ太陽光発電」を使って電力をすべて自分で賄ったりといった時代が、あと数年か遅くとも10年か15年後には必ず来ると筆者は確信している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました