<愛川ソーラーパーク探訪記(2)の続き>
さて、愛川太陽光発電所の遊歩道を歩きながら、プチソーラー運営の視点でも見たことをいくつか記しておきたい。
雑草対策:クラピアをグランドカバープランツとして採用
まず、雑草対策に触れよう。これは、ピッピさんが自身で施工をしたりと太陽光発電ムラ内でも話題が色々とある。筆者自身もプチソーラーの施工にあたっては、何らかの雑草対策を施す予定だ。
愛川ソーラーパークでは、防草シートではなく、イワダレソウ(クラピア)という丈の低い草をグランドカバープランツとする雑草対策を採用している。
見た目には、防草シートを敷き、その割れ目から雑草が生えて来ていると思ったのだが、この記事を書くために神奈川県のホームページで確認していたところこの事を知った。
竣工と運営開始が今年の5月だったので、筆者が見学したこの11月初旬の時点で半年ほどの歳月が経過しているはず。で、その半年の時点で他の雑草もそれなりに生えていたようだが、雑草の背丈はそれほど高くもなく、発電の支障にはなっていなかった。
もちろん防草シートやグラウンドカバーとなる植栽などを何もしていなければ、もっと草茫々となっているはずなので、防草対策のイワダレソウがそれなりに効果を発揮しているようだ。
雑草対策の施工もきちんとやることの必要性
愛川太陽光発電所の遊歩道をぐるっと一周してみると、防草シートもどきがめくれ上がっている箇所もあった。
雑草が生えてきたために防草シートが押し上げられたのか、それとも防草シートの材質が劣化によって反り返ってしまったのか、原因は不明。
わずか半年しか経っていないのに、これでは数年後どうなるのかと少々心配になる。こういうのを見ると、施工をきちんと手抜きなくやることがやはり重要だと感じる。
また、この辺り、グラウンドカバーとしての植栽であるイワダレソウはそれはそれで良いのだが、先に記した県民や地域住民のためのソーラーパークという観点で見ると、他の可能性もあったかもしれない。
例えば、県民や地域住民のボランティアを募って草刈りや除草作業を行いつつ発電所の見学・説明会も行う、などというのはどうだろうか。
あるいは、このブログでも触れた通り、ヤギやエミューを敷地内で飼うことで、草を食べさせて除草するなど。この場合、そのヤギやエミューを見に家族連れが遊びに来たりという機会も増えるだろうし、敷地内で週末や休日だけでも飲食施設などを設置すれば、売電に加えて収益化が見込める可能性もありそうだ(続く)。
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