<「愛川太陽光発電所(愛川ソーラーパーク)さんてらすTOBISHIMA」探訪記の続き>
曇りではメガソーラーとはいえ発電量もわずかに…
昨日の記事でもお伝えした通り、愛川ソーラーパークを筆者が見学した一昨日は薄日が時折さすこともあったがほぼ曇天だった。このためメガソーラーといえど、発電量はその最大の出力から見ると極わずかだった。
愛川ソーラーパークの定格出力は、1896kW (=1.896MW)。
それに対してこの日は100kW程度から見学を終える前の時点では20kWと本来の発電能力の数パーセント台の電力しか発電していなかった。
太陽光発電の稼働率の平均が12%というのも、こういった曇天時の低い発電量も織り込んだ数字だからだが、まぁお天気任せの太陽光発電の宿命と受け入れるよりない。
電光掲示板(?)に表示された発電の状況はこんな感じで、しゃーないなと思いつつ、発電所内へと入っていく。
県の施設だが、一般への啓蒙を重視しているからか、土日も9~5時で開いている。また、先にお伝えしたバスツアーだけでなく月に1回(毎月第4水曜日)見学会を実施しているそうなので、興味のある方は参加してみるのも良いと思う。
入り口から近い部分がソーラーパネル6328枚を敷き詰めた下段、その奥がパネルを1574枚を敷き詰めた上段である。上段と下段の間にはツツジ庭園が配置されている(写真)。
発電所内でツツジ鑑賞や散歩、ピクニックも楽しめる
今回は晩秋で季節外れなためツツジを鑑賞することは出来なかったが、5月のツツジ開花の時期に来ればきっと満開のツツジとソーラーパネルの両方を楽しむことができるだろう。
ツツジ庭園に加えて、発電所の周囲には遊歩道や休憩するためのベンチやピクニック用のテーブルなどもある。だから、お弁当を持ってきて太陽光発電を鑑賞しつつ、散歩したりピクニックしたりということもできる。
実際に、筆者が見学している間、子供連れの女性が、今度は弁当を持って来ようね、等と話していたのが聞こえた。
また、遊歩道を利用してジョギングしている男性も見かけた(写真)。
いずれも近所の方だと思うが、自治体の太陽光発電所としては、こういうアメニティ、またはコミュニティ活動の拠点という有り方は一つの方法だと思う。
県営ということなので県民税で建設を賄っているはずで、東京電力への売電収入は県の収入となるから、それも何らかの形で県民に還元されるはずである。納税者としては、収支を明確にする限りサスティナブルな再生可能エネルギー発電に県が力を入れる事には吝かではない。
(続く)
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