環境先進国・ドイツにみる、日本の太陽光発電の今後

市場動向
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九州への週末出張、早くも2日目が過ぎようとしている。

昨日のセミナーは日本青年会議所の九州地区協議会によるもので、講師の方が「環境ビジネス」の企画編集の方ということで、そちらのメルマガの告知より、申し込んだものである。

「ビジネス イノベーション フォーラム 『エネルギーあふれる熱島九州!』」と題したセミナーで、どちらかと言えば自然エネルギー事業を俯瞰する感じであまり細かい話は無かったものの、気付きや参考となるネタはあった。

ドイツの太陽光発電のくだりが今後の日本の状況を示すという点で興味深かった。

例えば、固定価格買取制度における太陽光発電の買取価格。
32円/kWhとなり、メガソーラー事業者は既に手を引く所も多い訳だが、環境先進国・ドイツの買取価格にくらべれば、まだ倍の買取価格だと言う話。

国際的な観点からは、少なくとも今年一杯はまだまだ優遇されているということである。発電事業者として、知恵を絞るなり、低コスト化に努めるなりという努力次第では、長期投資の事業としてまだまだチャンスはあるはずだ。

あと、太陽光発電の優遇期間が終了したあとは、太陽光発電ビジネスの中心が設置や施工などから、O&M(運用・メンテナンス)へシフトしていくという。これもドイツなどの例からも既に既定路線ということ。

また、ドイツでは太陽光発電が大量に設置された顛末として、当然のことながらトラブルも相当に発生したという。トラブルが明らかになるのは設置初年度から翌年が最も多く、それ以降5年後までに多かったそうである。

トラブルの原因の内訳は、施工が約50%、パワコンが約21%、太陽光発電モジュールが約20%となっているとのことだ。もちろん、日本の太陽光発電がドイツとまったく同じ傾向になるかは分からないが、ある程度は似たような傾向になる可能性は高いように思う。

実際、最近の記事で書いたように、欠陥工事も少なくないことが分かっているし、架台の不良も施工に含めても良いかもしれない。

パワコンに関しては、日本のメーカーのものは10年程度は持つものの、大体それ以上になると壊れると想定されているので、約2割と言う数字もそんなものかなと思う。

太陽光発電モジュールに関しても、太陽光発電ムラの中で「スネイルトレイル」の症状が出たモジュールの報告を見聞きしている。時期的にも、ちょうどドイツの例と同様に最初の2年以内ということで確かに合致しているのだ。

ということで、これらの事から言えることは、ごく当たり前のことなのだが施工業者(EPC)および主要部材の選定がやはり重要だということだ。

また自作するにしても、当然きちんと強度計算などしっかりと行わないと、風で飛ばされたり雪で潰れたりという事になる訳である。

(続く)

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