粗利が6~7%で、今年の第一四半期の半分下落――
インリーソーラー(Yingli Green Energy:YGE)が、上述のような2015年第二四半期(Q2)の業績見込みを先週(8/28金)発表した。米Bloombergや独PV magazineなどのメディアが報じている。
暫定的な見込みということで、まだ最終的な数字ではないものの、一応上場企業である同社の発表であり、多少の誤差が出たとしても、この数字を大きく外れることはないだろう。
太陽光発電モジュールの出荷量は720~730MWと増加しているものの、販売価格の下落と製造コストの高騰に直面しており、そのために利益が減少しているという。年間出荷量の予測値である3.6GWを達成する見込みには変更は無いとする。
ちなみに、グローバル市場でトップの座をインリーから奪った競合のトリナソーラーの年間出荷量は5.1GWとインリーより40%以上多く製造する見込み。
インリーの株価は、0.71~0.79ドルで取引され終値は0.75ドルで昨日の取引を終えている。0.71ドルは今年(または過去52週)の最安値を更新している:
相変わらず、ただちに倒産といった雰囲気ではないが、依然として楽観できる状況にはない。
国内では、設備認定の規制によりインリーのソーラーパネルで設備認定を行った事業者はこの状況下でもパネルを変更することが出来ない訳だが、これについては何らかの救済策が経産省側から出てくるのではないかという観測も出ているようだ。
コメント
>これについては何らかの救済策が経産省側から出てくるのではないかという観測も出ているようだ。
これについては、はっきりと「現状では検討してない」と回答されてますよ。
高値案件削りたいですからねえ。
このメーカー選んだリスクは事業者持ちっては当たり前ですし。
他のメーカーが追随し始めてやっと動くんじゃないでしょうか?
匿名希望さま、
コメントありがとうございます。
お返事が遅れ、大変失礼しました。
この件については、当方も噂や憶測の域を出る情報を持ち合わせてはおりませんので、貴殿のご指摘の状況が、最も妥当かもしれません。
いずれにしても、インリーの動向には引き続き留意していたいと考えております。
今後とも本ブログを介して有用な情報交換が出来ましたら幸いですので、引き続き宜しくお願い致します。
いつも、楽しみに拝読させて頂いております。貴重な情報も、ありがとうございます。インリーよりも、Qセルズを買った会社の方が、私的には、危ないと思いますが、どうなんでしょう? 売上の100%が、非上場の、大株主の会社ですから、利益操作は、簡単ですし、中身が、分からない恐怖があります。
FM様、
コメントありがとうございます。お返事が少々滞りましたこと、ご容赦下さい。
ご指摘のハンファ社に関する経営状況については、率直なところ私としては盲点でした。
かなりの規模の財閥系企業ということで、単純に安心していたのですが…
可能な限り調べてみたいと思います。また何か分かれば本ブログにてお伝えしますね。
噂では、インリーも既に納品等で、ゴタゴタしているみたいですね。現実で、影響が出始めたみたいですが、倒産するには、時間がかかりそうですね、会社更生等すると、長生きしますから、インリー案件、施工するか否か、悩んでいます。せっかく融資おりたですが。パネル変更出来る、出来ない、色々噂で渦巻いていますね。変更出来るように、正式になって欲しいですね。
FM様、
インリーに関しては動きがありましたので、このあと記事を一つアップしようと思います。
設備認定の欠陥制度については、中小の事業者の多くを苦しめるだけなので、本当に何とかしてほしいですね。