(「過積載プチソーラーの事例(1)」の続き)
太陽光発電の話から少し逸れた。過積載プチソーラーの話に戻ろう。
あやぱぱ氏のプチソーラー、Looop社の76kW低圧キット72キットを改造し76相当にしたものを利用している訳だが、ソーラーアレイ配置の設計や、施行も相当の部分をあやぱぱ氏がDIYないしDIT(Do it Together: 太陽光発電ムラ、ピッピさんの受け売り…)で行っており、コストパフォーマンスが非常に良い。
キットの値段は、Looop社のウェッブサイトにある通りで、1250万円(税別)。施工は重機などが無いと大変ということで杭基礎のみ手頃な値段(25万円程度)で請け負ってくれる土木工事業者に依頼してやって頂いたそうだ。
杭基礎の工事より後の架台の組み付けとパネルの取り付けはすべてあやぱぱ氏や有志の方々(太陽光発電ムラのAさん等)が加勢して皆で行ったということで、ほぼゼロ。
相当の作業や工数なので、恐らく互いの助け合いという取り決めになっていると思うのだが、消費税も上がったりしている昨今、モノにしろサービスにしろ物々交換やバーターの形で入手できると非常にコスト削減効果が高いはずだ。
76kW太陽光発電キットと杭基礎工事費用、その他の費用を足しても1400万円以内で納まっていると思われる。となると、kW単価は 1400/76=18.42…、なんと20万円を切り18万円ちょっとで低圧連系のプチソーラーが出来たということで、これは驚異的なコストパフォーマンスの良さ。筆者としても今後是非見習いたいところである。
施工時には、キットを単に粛々と設置しただけではなく、あやぱぱ氏独自のこだわりの工夫も盛り込まれている。
まず、パワコンの設置位置。キットの組み立て説明書によると、アレイやストリング毎にパワコンを一台ずつ取り付けるような仕様で記述されていたそうだ。それをパワコンを集中して設置することで、配線の抵抗を減らし、損失の低減を狙っている。
また、ソーラーパネルのばらつきをある程度まとめることで、効率アップも図ったという。
具体的には、ソーラーパネルのID番号で振り分け、300W~305Wのパネルを発電所敷地の北側に、305W~310Wのパネルを同南側に配置した。
これらの工夫によって、年間では5万円ほどの差が付くとの試算であり、10年なら50万円、20年なら100万円の違いが出るという。
筆者より少々後に連係されたとはいえ、過積載+これらの工夫によって売電収益ではあっと言う間に逆転され追い越されそうである。あやぱぱ氏に脱帽するしかない。
(続く)
コメント
ご紹介していただきありがとうございます!(^^)
パワコンの配置は集電箱までのケーブルを最短かつ揃える狙いですが、パネルからパワコンへのケーブルは倍以上必要になりました。普通は施工業者に断られるかもしれません。(^^;;
あと、田淵三相だと隣り合う吸排気孔が近くなるので対策が必要です。
ちなみに私のは76キットではなく、型落ちの72キットを改造して76相当にしたものです。300Wパネルも初期不良0%で発電量もスペック通りと期待以上でしたが、残念ながら現行のキットでは使われなくなりました。
あやぱぱ殿、
コメントと修正、どうもありがとうございます。(というか、お手数をお掛けし、どうもすみません。)
誤解の無いよう、本文の方も適宜修正しておきました。
(パネルの出力が300Wとお聞きしていましたが、現行のLooop社のパネルの出力と異なったため、あれ?と思ったのですが…)
300Wはなぜ使われなくなったのでしょうね。
機会があれば、Looopさんにも聞いてみたい所です。
パワコン通風孔の「ガンダム・フード」については、今日~明日の記事にてご紹介させて頂きますね。
価格について補足させて下さい・・・
1400万にはパネル追加費用や資材運送費、みえるーぷ代、フェンス代、連係費用などは含まれていません。実際のところ、代理店契約して100%自力で施工しない限りKWあたり20万切るのはなかなか難しいと思います。
その他、土地代、整地費用、廃棄費用、交通費、そして消費税などなど・・・トータルではなんだかんだで2000万弱くらいはかかっています。^^
あやぱぱ様、
コメントと補足情報どうもありがとうございます。
そうでしたか、なんだかんだでそれ位かかってましたか。
でも、過積載の威力で回収はかなり早そうなので、羨ましいです。
私の方はパネルが52kWしか無くやはり発電量が限られるので、回収には10年近く掛かる見込みです。
九州でDIYで発電所をやっているものです。
ちょっと自慢ですが、
40円でパナソニック50kwを、
架台は、自己購入+組立自分、
その他業者任せで、1250万(消費税;連携100万含む)
36円でカナディアン50kw×5箇所
架台購入+組立はDIYで
その他業者任せで、1000万(消費税、70万の連携含む)
で行いました。
ちょっと自慢ですが、かなり安く頑張れましたよ。
りゅう!様、
コメントありがとうございます。 そのコストは確かに凄く安いですね。
どのようにそれだけのコストダウンに成功されたのでしょうか?
もし差支えなければ、その秘訣というか秘密?をご教示下さい。(部材の調達先選び?)