(「架台の設置:太陽光発電・施工体験会(4)」からの続き)
架台を杭基礎にナットで仮止めしたら、いよいよソーラーパネルの取り付けを行う。
架台にはソーラーパネルを引っかけるフックのような金具が付けてあり、そこにソーラーパネル側の金具を引っかけるようにする。
架台が所定の傾斜角で傾いているため、フックに引っかける形で止まる訳だ。
今回の架台では、一つの区画には上下2枚のソーラーパネルを取り付ける。
筆者の太陽光発電所では4枚を縦積みしてソーラーパネルのアレイを構成しているが、2枚だけだと当然その分設置も楽である。
2枚のソーラーパネルをそれぞれ全部の金具に引っかけて止まった状態で、裏側からネジで締める。ネジ止めやナットを回して留める時も、手っ取り早いのは電動ドライバーやインパクトドライバーである。
普通のドライバーでももちろん可能だが、すべて手作業だとやはり時間が掛かる。
太陽光発電をDIYで組む場合には、何らかの電動工具がある方が効率よく施工作業が進められるのは間違いない。
杭基礎の打ち込みでも電動ブレーカーを使うと手作業より早く楽に作業が行えたが、ネジ止めやナットの締め込みも同様に電動ドライバーが圧倒的に早いのだ。
なおソーラーパネルの枠(フレーム)はアルミ製だが、中国の工場から搬送されたソーラーパネルのフレームにはアルミのバリや金属くずが沢山ついたままなので、軍手の着用が必須である。素手での作業をしていると、それらのバリや金属くずで手を傷つけたり、汚したりしてしまうので宜しくない。
体験施工会は5月にもう一度実施されるようだが、参加してみたい方は軍手を必ず忘れずに持参されたい。
さて、このような感じで、杭打ち込み→架台設置→ソーラーパネル取り付けと進めてくると、パッと見た目には太陽光発電所らしくなってくる。
今回は体験施工なので、2列で10枚程度の取り付けだけで終わりだが、実際の施工でも50kWだと当然その分架台やソーラーパネルの数が増えるが、やる作業は同じだ。
だから一度施工のやり方を覚えてしまえば、あとはその繰り返しとなるだけなので、慣れればその分施工のスピードも上がり、効率良く素早く太陽光発電所の施工が出来るようになるだろう。
(続く)
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