間違いだらけの太陽光発電システム選び

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太陽光発電システム選びを間違うと…

昨日から台風ネタばかりだが、台風8号は筆者のいる関東地方には明朝最も接近するようだ。勢力は990hPaとかなり衰えてきた。最大瞬間風速も35m/sとなり、普通の施工であれば大丈夫だろうという感じである。

少々懸念していたものの、岡山の方では台風8号の影響はあまり無かったようで、とりあえず胸を撫で下ろしている。あとは明朝の出勤時に交通機関でダイヤの乱れがどの程度出るかだけが懸念である。

まぁ電車が動かないということになれば、自宅でも仕事はできるので、慌てず騒がず対応するつもりだ。

閑話休題。

台風による被害や欠陥工事では無いのだが、凄い写真を見つけたのでこちらでも読者の皆様にシェアさせて頂こうと思う。

以前、自動車評論家の故・徳大寺有恒氏が「間違いだらけのクルマ選び」という本を書いてベストセラーとなった。

クルマや家と同様に太陽光発電も高額の買い物となるので、「間違いだらけの太陽光発電システム」を選んでしまわないよう注意が必要である。

間違いだらけ(≒不良)の架台を使った太陽光発電所の無残な姿

ご覧頂ければ一目瞭然だが、悲惨にもソーラーパネルアレイを支える架台がグニャグニャとへし折れて曲がってしまっている。

不良の架台を使った太陽光発電所の無残な姿:

間違いだらけの太陽光発電用架台

間違いだらけの太陽光発電用架台

ソーラーパネルが黒っぽく線が見えないので、ソーラーフロンティアのCIS系と思われるが、いずれにしろせっかくの太陽光発電所が滅茶苦茶だ。

「ソーラー企業の社長」さんもブログに記述されている通り、パネルもやられてしまっているので損失額は相当(おそらく数百万円台か?)に上るだろう。

買取価格が32円/kWhに下がったので、部材・工事費とも何とかして下げて利益を確保したいというのは筆者だけでなく、太陽光発電に投資したい人は誰でも考えることと思う。

しかし、先にご紹介した欠陥工事や、この記事でご紹介したような強度面で問題のある安普請の架台を採用すると、結局「安物買いの銭失い」となり、太陽光発電事業として意味が無くなってしまうのだ。

太陽光発電システムや太陽光発電所を購入する際に気を付けることは、太陽光パネルのブランドだけではない。

野立てであれば、用地の立地条件は重要な検討事項である。台風や集中豪雨などで河川が氾濫し、太陽光発電所が水没してしまうと、パワコンやパネルを(下手すると全部)交換しなければならなくなり、復旧するのは大変である。

また、架台の強度計算や施工などにも施主としてしっかり目配りをしていないと、ちょっと強い台風や強風が来た時にパネルを飛ばされたり、ここでご紹介しているように発電所が大きく損壊したりして、収支計画が狂い、下手をすると融資の支払いに支障をきたすような事態に陥ってしまうかもしれない。

間違いだらけの太陽光発電、「他山の石」として肝に銘じ、注意したい。

コメント

  1. リアルティ より:

    画像見ました。
    ちょっとショッキングな画像ですね。
    不良架台だとこんな簡単にダメになってしまうんですね・・・

  2. bigfield より:

    リアルティさま、こんにちは。

    コメントありがとうございます。 

    はい、あの画像は、大変ショッキングですよね。
    施主の方が大変お気の毒です。 

    私の発電所を施工した会社は、架台もオリジナルで出すなどしていて、架台や土木工事では信頼性が高いので、少し高くついたものの良かったと思っています。

    架台もパネルやパワコンと同様にきちんとしたものを選ばないと20年間持たないということなんですね。