系統連係での潜在的な問題点

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先週の岡山行では、スクリュー杭基礎工事の確認以外にも系統連系やフェンスについても確認したいと考えていた。

系統連係の方については、費用面ではもうかなり諦めモードに入りつつあるのだが、技術的な問題があることを、この辺に詳しいある方々より指摘されている。

それは系統網と当方発電所とを連係で繋ぐ際の引込線の長さ(=49m)である。

どうも引込線の工事については発電所側が行っているようで、電力会社側はそれを確認し、問題が無ければそれで連係工事を行うというものらしい。

で、施工会社側が出した連係のやり方で、中国電力としては特に問題点を指摘していないのだが、上述の詳しい方々は引込線が長いと電圧降下が生じ、出力抑制に繋がる恐れがあると指摘してくれたのである。

筆者の言い分(施工会社のSさんへのメールより一部を引用)はこうだ:

・・・でないと引込線による連係が出来ないとのご説明があり、事情は理解しましたが、連係工事に60万円弱も払った挙句に、電圧降下などによって出力抑制が起きるかどうかは、実際にやってみないと分からない、との見解ですが、やってみて問題があった場合には、誰がどうその責任を取って下さるのでしょうか?

あるいは、何らかの対策を取る場合には、また発電所の所有者にそのツケを回されるのではないか、という懸念を発電所の施主としては持っています。

対策として、例えば引込線の太さを十分にするとか、あるいは、引込線を迂回させずに最短距離で引くようにし、そのために、その土地の所有者に了解を得るとか、そういうことは出来ないのでしょうか。
(なお、その土地は現在、耕作放棄地となっていたと思います。)

また、打開策として、最短ではないかもしれませんが、○○△幹69ではなく、当方発電所南側にある「○△◇幹82」に引込線を出すことで連係を行うということは出来ないのでしょうか?(この方が引込線の長さは短くなると思われます。)(※ 筆者注:○○△幹69などは電柱の番号)

発電所の運営者は、リスクを取って少なからぬ額を投資している訳であり、本来なら、電圧降下や出力抑制は100%大丈夫で起きないと言って欲しい所です。 百歩譲って、100%が無理だというのであれば、せめて70%~80%は大丈夫だ、といった設計や施工をして頂きたいところです。

コメント

  1. kin より:

    >引込線を迂回させずに最短距離で引くようにし、そのために、その土地の所有者に了解を得るとか、そういうことは出来ないのでしょうか。 

    これを施工業者にやらせるのはちょっと無茶苦茶でしょう。

  2. bigfield より:

    kinさま、

    コメントありがとうございます。

    ご指摘の通り、施工業者にそこまで求める訳では必ずしもありません。

    ただ、売電量が影響を受けるので、それ位真剣にやらなければと考えている次第です。

    今後ともよろしくお願いいたします。

    bigfield拝

  3. 農民 より:

    電圧降下怖いっすね。
    引込線の長さってトランスまでの長さを言うんでしょうか?それとも電柱までの長さ?
    電柱までいけば太い線が通ってて問題なしと考えていいのでしょうか?

  4. bigfield より:

    農民さん、どうもです。

    引込線の長さ=トランス/電柱までの長さです。

    より具体的には、引込線が繋げられるトランスの乗っかる電柱までの長さとでも言えば良いのでしょうか。

    トランスから先の配電線だと、引込線よりさらに太い線になると思いますが、それがどの位の太さかまでは聞きませんでした。

    ネットで調べたらどこかに情報があるかもしれませんが。。。

    ちなみに、今回の私の発電所の場合、49mと少々長いので、引込線としてはこの種の工事では最も太い60□(スクエア)mの電線を使うとのことで、そうすれば電圧降下も一応規定範囲内とのことでした。

    ネットで計算式を見つけて私自身でも計算してみたところ、49mでもその太さなら200Vに対しては1Vとか1.5Vの電圧降下であり、割合としてはそれほど深刻でないと理解したので、ゴーサインを出したのです。

    どちらかというと、引込線の長さだけよりも、周囲の電力需給の状況の方が出力抑制には影響する度合いが大きく、そればっかりは確かに繋いでみなければ分からないと言われたら、発電所の施主としても腹を括るよりありませんでした。

    こういう状況ももっと改善されればと思います。

    太陽光発電ムラとして皆で声を上げることが一つの手だと思いますので、是非ご協力というか、一緒に団結して行ければと思います。

  5. 農民 より:

    こんにちは。
    ものすごくいい本見つけました!!
    単管パイプによる太陽光発電所って本です。
    この本によると目安は三相は100mで単相だと26m以内なら交換の必要はないらしいです。
    あまりメリットがないと言われてる三相のパワコン。こう言う距離が長い場合は使うのも手なのかもしれませんね。
    元々ある単相引き込み線その太さ60ってやつが標準で付いてるんですかね?
    トランスから先の配電線細いですよ~6600vなので
    電力需給多分ですがそのトランス内に工場とか太陽光発電所がなければ平気そうな気がします。

  6. bigfield より:

    農民さん、こんにちは。

    この本ですね→ 誰でも作れる 単管パイプによる太陽光発電所

    私はまだ買ってないですが、これは2号基以降の事も考慮して是非買っておきたいと思います。

    引込線の太さの事まで書いてるというのは、心強いですね。
    一般には(引込線が26m以内の場合)、60□mmではなく、もう少し細い物を使っているはずです。