苦肉の策、ソーラーシェアリング

今月は年始の休暇中は自宅に引き籠っていたのだが、それ以降の週末は逆にほとんど全部の週末で西へ東へと動き回っていた感じだ。そのため、茨城県のつくば周辺で行われた太陽光発電ムラの北関東しげる会について、本ブログでご紹介する機会を失念していたのだが、追々記していきたい。

太陽光発電ムラ・北関東支部主催のしげる会(集合@つくば市)

まず、広島県南東部の物件のところでもチラッと触れたソーラーシェアリング。茨城県つくば市でソーラーシェアリングといえば、「ソラカルシステム」を考案された松岡さんの名前がすぐに浮かぶ。そのソラカルシステムを導入されていた、Hさんのソーラーシェアリング発電所(施工中)が、今回最初の見学対象であった。

ソーラーシェアリングのサイト(茨城県つくば市)

規模は、50kWの低圧を二つ並べた構成。制度改訂後だと低圧の分割は認められないのだが、こちらはそれ以前の設備認定を受けていたので、これで大丈夫である。

部材などは、ソラカルシステムにほぼ準じたもので、架台は単管パイプで組み、ソーラーパネルは中国GWソーラー製の横に細長い長方形の100Wのものである。

固定価格買取制度の施行以来、ソーラーシェアリングも徐々にではあるが結構普及してきている。農家でないと農地でのソーラーシェアリングの敷居は高いのだが、この3年間は農家の人には千載一遇のチャンスだったと思う(もうすぐ終わってしまうのが残念だが)。

今回ご自身のソーラーシェアリングを見学させて下さったHさんによると、このソーラーシェアリングはどちらかと言えば「仕方なく」選択したものということだ。つまり、もし普通に農地転用が出来ていたら、農業と一緒のソーラーシェアリングではなく野立ての太陽光発電を行いたかったと言う。

ところが、地元の農業委員会が農転を許可してくれなかったため、やむおえず通常の農転を断念し、農地のまま支柱周辺の「一時的な部分転用」だけで太陽光発電が可能となるソーラーシェアリングに戦略を転換した結果だそうだ。ソーラーシェアリングだと、農地で太陽光が可能と国が認めた制度なので農業委員会も「渋々承認してくれた」(Hさん談)そうである。

植える作物も当然そういった戦略が反映されたもので、こちらでは麦を栽培するという。
なぜ「麦」が良いかといえば、この畑は平であり、架台の高さをきちんと確保しておけばトラクター等の農業機械を使ってほとんどの作業が行えるからである。

人手の作業だと手間暇が掛かりすぎて大変だが、トラクター等の農機を使えば効率よく収穫も行える訳だ。

今回、ソラカルシステムを初めてご覧になる方も多かったようで、ソーラーパネルの傾斜角度を変えるウィンチも大人気であった。

「ソラカルシステム」のウィンチでソーラーパネルの傾斜を変化させる

「ソラカルシステム」のウィンチを体験

(続く)

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コメント

  1. 蛇野 より:

    農地をたくさん持っている人であれば、少しくらい転用しても大勢に影響はないと思います。農業にこだわりたいというのであればソーラーシェアリングだと思います。
    でも、農業やりたくないが、農転許可が出ないという消極的な選択となってしまうと思います。
    農業をやったことのない人だと、農作業の大変さがわかりませんので、簡単にできると思いがちです。一番困るのが、作った作物の販路です。すぐに痛んだり腐るものだとお手上げです。
    なお、家庭菜園は農業ではないので、農業委員会は認めてくれません。販売するなどの業でないとダメなのです。