インリーソーラー株価、やや回復

経営危機が噂されているインリーソーラーの株価(NYSE:YGE)が、先週末のニューヨーク証券取引所(NYSE)でやや持ち直した。

インリーソーラーの株価推移(2015/06/06))
(出所:Yahoo! Finance)

この値動きは、同社が金曜日の朝に投資家やメディア向けに実施したカンファレンスコール(電話による業績や経営状況の発表)によるもの。その中で、同社の経営陣が、負債をきちんと支払う見込みがあると述べ、それを反映して同社の株価は急落した2週間前より24%ほど上昇して先週の取引を終えている。

インリーに対しては、一部のハゲタカのような弁護士事務所から株主集団訴訟を提起するような動きも見られたが、今後も経営陣が財務状況の改善に努めれば、経営危機を脱して他の中国メーカーと同様に損益分岐点を超え黒字化にまで漕ぎ着けるかもしれない。

財務状況を改善するために、インリーは欧州法人で人員削減を行ったり、中国子会社のファインシリコンが保有し現在は遊休資産となっている不動産を処分したりしているという。

こういった一連の取り組みと、実際のコスト削減効果(昨年比で15%の事業コスト削減)が評価された結果、投資家の安心感もやや回復し、それが株価の値上がりにも反映されたということのようだ。

インリーの状況については、まだ予断は許されないと思うが、少なくとも近い将来に経営破たん、倒産、と言った事態に陥る可能性は下がったように思われる。

日本国内の太陽光発電事業者からみると、残った懸念は同社のソーラーパネルがきちんと継続的に供給されるかどうかだ。

これについては、国内で代理店となっているエクソル(XSOL)の動向に留意しておく必要がある。エクソルのウェブサイトやニュースリリースを確認する限り、インリーのソーラーパネルに関して供給がされなくなるとか、供給を止めるといった情報は一切無い。そういった状況からは、現状でソーラーパネルの供給をすぐに心配する必要は無いと言えそうである。

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