Looop「MY発電所キット68CIS」のまとめ

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Looopがソーラーフロンティア製CISモジュール採用の「MY発電所キット」を発売

太陽光発電業界で最も元気の良いベンチャー企業の一社であるLooop社から、画期的な商品が登場した。

CIS化合物系太陽電池を売りとしているソーラーフロンティア(SF)のモジュールを採用した「MY発電所キット68CIS」がそれである。
ソーラーフロンティアの170W CIS薄膜太陽電池

(出典 Looopニュースリリース)
  • 新商品「MY発電所キット®68CIS」リリースのご案内

これについて書こうと思っているうちに、他の太陽光ブロガーの方々が書いてしまったので、出遅れた筆者が書くことがあまりなくなってしまった(汗)。悔しいので(笑)、それらの方々の知見を以下で「まとめ」として引用、拝借させて頂きたい。

まずは、筆者がこのニュースを一番に入手したE爺氏のブログ:

ソーラーフロンティア社製のCISパネルです。
170w×400枚で68kwってCISの過積載って最強じゃないですか?
こりゃあ急いで軽微変更するしかありません。

E爺殿、記事の文字数が少ないので、引用というよりパクリに近くなってしまったことw、どうかご容赦頂きたい。

次に、既にSFのソーラーモジュールで太陽光発電を行っている、りょうさんのブログより:

マルチストリングスなのは良いですがファンレス好きな私的にはオムロン製の選択肢が欲しいです。
また架台が単管な所も微妙な所。杭自体もスクリュー杭じゃ無くて大丈夫なのか不安に感じます。まぁこれは高さが2段なのでその辺りはある程度緩く考えても良いかもしれません。単管杭なら大規模な機材が無くても設置が出来ますからDIY的にはメリットかもしれませんけど。

さすが、既にソーラーフロンティアのシステムのオーナーさんだけあって、的確なご指摘である。
否定的なコメントだけでなく、Looop社にとっても参考になりそうな改善提案までされているのは、さすがという他ない。

筆者は、まだ彼の発電所を見たことが無いので、可能であれば今度是非一度は見学させて頂ければと考えている。

三つ目は、ミドルソーラーさん:

これまでソーラーフロンティアの自作キットといえばアマテラスソーラーでしたが、アマテラスソーラーのソーラーフロンティアの自作キットは160Wパネルにオムロンの5.5kWパワコンなので、これと比べてもなんだか良さそうな気がします。

ただソーラーフロンティアで68kWとなるとさすがに広い土地が必要で
1,240㎡(375坪)以上の土地がなければ入りきれません。

太陽光発電を取り巻く情勢が悪くなってきてからの新商品ということで
残念ではありますが興味をそそられる商品ではあります。

同じ太陽光発電ブロガーでも、三者三様で様々な意見や考えを見ることができて興味深い。

ミドルソーラーさんの記事で目を引いたのは、Looop社がソーラーフロンティアの自作キットと入れ代わり立ち代わりでサイトから削除したものについての言及。同社が当面の商品化を見送ったのだとしたら、筆者としても確かに残念である。

国産太陽光パネルでkW単価が21万円+αは驚異的

蛇足ながら、最後に筆者の感想も記すとすれば…

Looop社が上述のニュースリリースでも触れている通り、「MY発電所キットR68CIS」の最大の売りはコストパフォーマンスだろう。68kWの過積載低圧システムで、価格が1450万円(税別)。したがって、部材だけならkW単価は1450万円÷68kW≒21.3万円。

国産であるソーラーフロンティアの太陽光発電システムが、この価格で買えるようになったというのは、やはり驚きである。Looopさんは強かな交渉力を持っていると推察するが、SFさんも相当に頑張ったのではないだろうか。

太陽光発電ムラで良く言う「DIT」、つまり、”Do it Together”ということで、何人かの友人や知人を集めて皆で寄ってたかって自作してしまえば、工事費が浮くのでソーラーフロンティアのシステムがkW単価にして21万円あまりで作れてしまうのだ。

CIS系はシリコンより発電効率が低いため、同じ出力ならシリコン系の太陽光発電モジュールより大きな設置面積が必要となるのがデメリットないし欠点だが、1240㎡(376坪)以上の土地があれば採用を検討したいところである。

コメント

  1. 太陽王子 より:

    なるほど。ではDITきっと用意しますかね。

  2. 姉崎 より:

    私も以前はLOOOPって安い!と思ってました。

    ただ、ここ半年くらいいわゆるプロ向けの業者とばかりやりとりしているせいなのか、実際はそうでもないなということが分かってきました。

    手っ取り早く揃えられるのは確かだと思うのですが、いわゆる一見さんお断りの雰囲気漂う世間では無名の問屋で揃えられるならばもっと安いので、円安による値上げ話もちらほら出ているわけですが部材費用削減の余地はまだあると思っています。

    新潟往復時での話となんかかぶったかも・・・

    • bigfield より:

      姉崎さん、

      コメントありごとうございます。
      上には上(価格という意味では、下には下?)がいるってことですかね。

      業務用に絞った問屋であれば、確かに安い所もあるということで、個人でもそういう会社と直接取り引き出来れば、最も安く調達出来そうですね。

      また、色々とご教示下されば幸いです。

  3. 松浦 より:

    なんとなくの経験則だけで言えば、SFに関しての過積載はあまりお勧めできないです。以前は100%でも充分と言われていましたがパネルも安くなったので少し落とせるかな。

    姉崎さんの件はそのとおりです。
    ただ、施行会社の立場から見ても、一括サポートを受けられるということの意味は大きいのです。
    支払面で言えば、魚は魚屋、野菜は八百屋で買えばいいのですが、スーパーで買ってしまうような感じで。

  4. bigfield より:

    松浦さん、

    コメントありがとうございます (お世話になりっぱなしで恐縮です)。

    SFの過積載はあまりお奨めできないというのは、意味深ですね。今度お会いする時にでも是非詳しくご教示頂ければ。

    部材の調達先の話、個別の店とスーパーの例えは分かり易いですね。

    サポートが確かに大きな違いでしょう。最安で買える問屋では、恐らく個人個人へのサポートまでは提供しないでしょうから。。。

    だとすれば、やはりLooopのCISキットにもその価格に見合った価値があるということになりますね。