メガソーラー「シャープ苫東の森太陽光発電所」が稼働

シャープとオリックスが北海道苫小牧市柏原に建設していたメガソーラー「シャープ苫東の森(とまとうのもり)太陽光発電所」が、来年初めから運転を開始する。

シャープ苫東の森(とまとうのもり)太陽光発電所

シャープ苫東の森 太陽光発電所 (出典:シャープのニュースリリース)

このメガソーラーは、出力45.6MW、年間予測発電量は約5100万kWh。この発電量は、一般的な家庭では約1万4100世帯分の電力をまかなえるものという。

メガソーラー事業の運営や保守・管理は、オリックスとシャープの合弁会社である「合同会社苫小牧ソーラーエナジー」が行う。

苫東の森メガソーラー、年間売電収益は20億円

この会社の出資比率はオリックスが70%、シャープが30%となっているため、売電収益から必要経費を差し引いた粗利もおそらく同様の比率で配分されると思われる。ただ、シャープとしては、当然ながら自社が製造したソーラーパネルをこのメガソーラーが採用しているため、30%でも不満はないというか、あまり贅沢は言えないところだろう。

お金儲けの上手いオリックスとの合弁であること、メガソーラーの規模などから推測すると、このメガソーラーは恐らく40円/kWh(税抜)の案件だと思われる。したがって、年間予測発電量から算出される年間売電収益(税抜)は、

51,000,000kWh × 40円/kWh = 2,040,000,000円

つまり約20億円と推測される。

この30%の6億円という売電収益は、シャープという大企業の年間売上高からすれば、微々たる金額と思われるが、本体の液晶はもとよりソーラーパネルでも苦戦している現状を考えると、貴重かつ質の高い収入ではないかと思う。

「シャープを2年で経営再建できる」と鴻海の郭会長

ところで、その経営再建中のシャープに関して、かねてから買収提案を行っていた台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業(Foxconn)の郭台銘董事長(会長)が、最近またメディアを賑わすコメントをしたようだ:

(私なら)2年あれば赤字を解消し、3年目からは黒字化できる。…(鴻海との共同運営でSDPの業績は改善したと指摘して)同じようにシャープ本体も助けたい

さすがはEMS/ODM業界で世界一のホンハイを一代で築き上げた実績を持つ辣腕の経営者である。自信に満ち溢れたコメントだが、けっして虚勢や口から出まかせではなく、それだけの確信や成算があるのだろう。

現状、産業革新機構などがシャープの経営再建を主導しているため、ホンハイがシャープを買収する可能性はかなり低いように思う。

しかし、もしホンハイがシャープを買収し傘下に収めた場合、スマホやタブレット、その他の家電製品などにシャープの太陽電池を採用した製品を開発、市場に投入するといった可能性も十分にありそうだ。

今後、シャープがバラバラに切り売りされてしまうより、ホンハイが買収してくれた方がもしかするとシャープや日本にとっても有益かもしれない。

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