ソーラーシェアリングは普及しない?

ソーラーシェアリングに関して、読者の蛇野さまから頂いたコメントに対して回答をさせて頂く。2つの問が複合していたので、一つずつお答えしたい。

ソーラーシェアリングは参入のハードルが高い

費用が掛かるとか、売電価格の低下や規制強化などを考えると今後、ソーラーシェアリングが普及するかどうか?私は疑問に思っています。
考えはいいと思いますが、ハードルが高いと思います。
こういったことをどうお考えでしょうか?

確かに、ハードルが高いというご指摘には筆者も同意である。

ソーラーシェアリングが今後どの程度まで普及するのかと聞かれたら、売電価格の低下や規制強化などを考えると、それほど多くは普及しないかもしれない。ソーラーシェアリングに対する農林水産省の姿勢もかなり協力的になったとはいえ、農地法のシバリは依然として厳しく、農家でない人が農地を取得することが事実上ほとんど不可能ということもある。

ただ、これまで農家にとっては野菜や果物などの作物、畜産物の生産と販売しか無かったところに、太陽光発電による安定した収益手段の機会が提示されたわけである。

他の農家の方と共同作業するなどで発電所の施工工事を安く上げることが出来る方なら、売電価格の下落の影響を最小限に留め、収益性を確保できる可能性があると考えている。

総量規制など規制強化については、とにかく早く発電を開始するしかないと思う。
現在の固定価格による全量買取制度に何らかの規制がかけられてしまえば、事業としてあまり魅力のないモノになってしまう可能性は否定できない。

せっかく市場成長が始まった自然エネルギー産業の芽を摘む愚を犯して欲しくはないが、現政権は原発推進したくてしょうがない一方で、再生可能エネルギーの普及には消極的な残念な人達ばかりなので、制度が改悪されてしまえばそれ以降の展開には期待できなくなるだろう。

ソーラーシェアリングを稲作で行う問題点

たんぼへの設置ですが、強度的にどうか腐食などの問題はどうかなど心配は尽きないという気持ちです。

単管パイプによる架台はソーラーシェアリング以外に一般的な野立てでもかなり使用されており、強度や耐久性の面ではあまり心配ないのではないかと個人的には考えている。

ソーラーシェアリングを考案したCHO技術研究所の長島彬氏も単管パイプなどによる、しなやかな架台をソーラーシェアリングでは採用すべきと主張されていることもある。一般的な太陽光発電だと、まず強風をソーラーパネルが受けて架台が飛ばされないようにと強度設計を行うが、ソーラーシェアリングの場合、光を地上に通すために細長いソーラーパネルを使って一列ずつ並べるので、この構造は風を受け流すという面でもメリットがあると理解している。

稲作でのソーラーシェアリングの例(静岡県伊豆の国市)

稲作でのソーラーシェアリングの例(静岡県伊豆の国市)

腐食などに関しても、単管パイプにドブめっき(溶融亜鉛めっき)がされていれば、それなりに対策はされていると考える。20年間持つかと聞かれたら絶対に持つとは筆者も断言できないが、稲作を行う水田のように水気、湿気の多い場所でも10年程度はまず大丈夫ではないだろうか。

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