太陽光発電:防犯カメラの必要性(2)

5/9付記事「太陽光発電:防犯カメラの必要性(1)」の続きである。(記事のテーマがアッチャコッチャとなってしまって恐縮…)

投石もソーラーパネルの損害で大変だが、太陽光発電では他にも心配しなければならない箇所がある。

今回も、やはり「論より証拠」ということで、とにかく次の写真をご覧頂こう:

ぶった切られたケーブル(太陽光発電所の工事現場・茨城県)

分電盤の下で切断されたケーブル

パワコン下側で切断されたケーブル

見るも無残、太陽光発電モジュールやパワコンを接続するケーブルが刃物か何かでぶった切られて盗難にあったのである。

この写真をご提供下さったのは茨城県で太陽光発電システムの施工業を営まれているIさん。なんでも、低圧連系の太陽光発電所の工事中の現場から設置したばかりのケーブル(モジュールからのHCV、パワコンからの14スケアCV)を盗まれたとのことだ。

工事中には、当然保険をかけているなので、金銭的な被害はある程度カバーすることが可能ではあるだろう。とはいえ、設置したケーブルを切られて盗まれたということで、その部分の電気工事はやり直しとなるし、警察への通報や保険会社との折衝など余計な仕事も増えて、良い事などまったくないのだ。

警察への通報(太陽光発電の工事現場・茨城県)

警察による犯行現場の検証(太陽光発電の工事現場・茨城県)

施主の立場としても、まだ連系すらされる前に工事中の現場からケーブルをぶった切られて盗まれたと分かると、これから先の事など考えると暗鬱たる気持ちになるのではないかと案じてしまう。

パワコンやパネルにはシリアルナンバーがそれぞれ付いている一方、ケーブルにはそのような番号が付けられないため、手っ取り早く換金するにはケーブルということになるのだろうが、本当に酷い話である。

また、シリアルで足が付きやすいと言っても、ブラックマーケット(闇市場)に流されると駄目かもしれないとの声もある。

ともかく、太陽光発電事業者や施工業者として、このような盗難に対処するには、やはり監視カメラやフェンスなど防犯上の対策を施す、盗難がカバーできる保険を発電所や工事中の部材にもきちんと付保しておくと言ったことが必要だ。

今後は、工事中でも現場の防犯対策や監視を常時行うために、まずフェンスや防犯カメラを設置してから、太陽光発電システムの施工に取り掛かるといった工夫も必要かもしれない。

またフェンスを設置しても過信は禁物である。今回のこのケーブル窃盗のように、犯人は相当に荒っぽい手口で犯行に及んでいるため、バールなどで簡単に壊せるフェンスなら壊してから侵入すると言った可能性も少なくないからだ。保険はマスト、それに加えて、保険を申請するために証拠が残るようにしておかなければならない。

あとは、一般的なCD管やPF管の代わりに鉄鋼のパイプにケーブルを納めるといった対策も考えられるが、当然コストに跳ね返るし施工性も落ちる。ソーラーパネルへの投石と同様に完璧な対策は中々難しいが、とにかく保険、防犯カメラ、フェンス、などなど考えられる対策を経済合理性を損なわない範囲で講じて備えるしかないだろう。

世界の中では比較的治安が良いと言われていた日本。だが、格差の拡大やワーキングプアの増加など、社会全体がこういった犯罪を生み出しやすい方向に向かっている以上、それも考慮に入れたうえで太陽光発電事業に取り組む覚悟が必要なようである。

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コメント

  1. 蛇野 より:

    電線を売るといってもそんなに高い金額なのでしょうか?
    なんか、イタズラのような気もするのですが?
    いくら保険でカバーできるといっても、色々な手間を考えると面倒臭いです。
    犯人は捕まえて厳罰にして欲しいです。

    • bigfield より:

      蛇野様、

      いつもコメント下さりありがとうございます。電線の売値、どうなんでしょうか。
      屑鉄みたいな感覚しか私にも無いので、実際の所、そんなに儲かる物でも無いような気もしますし、その意味ではイタズラとか嫌がらせという可能性も確かにありますね。

      おっしゃる通り、犯罪は犯罪ですので、逮捕して法の裁きを受けさせるのが当然ですね。