【書評】電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ

最近、読了した本を一つ、ご紹介したい。

電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ (未来のあたりまえシリーズ)
(田中優・著、合同出版)

この本、必ずしも太陽光発電だけに関するものではないし、現在筆者や太陽光発電ムラの皆が取り組んでいる産業用太陽光発電事業からも少々乖離している。

しかし、脱原発という方向性は同じであり、また著者の田中優さんがなぜ太陽光発電を行いつつも売電はせずオフグリッドに徹しているのかという理由がきっちりと書かれている。(田中優さんは岡山に移住し、和気の古民家を基にした太陽光発電・オフグリッド住宅で暮らしているという。)

ちょっとショッキングだったのは、2016年に施行が予定されている電力自由化に関するくだりだ。田中優さんや彼の知己の方によると、電力自由化も結局は原発も手掛けているような重電関係の大企業を儲けさせることになるらしいということ。検証は必要だと思うが、もしこれが事実なら、やはりオフグリッドということをより真剣に考えなければならないだろう。

彼の主張の多くには筆者も賛成だし、理想的にはオフグリッドを実践したいところだが、まだ売電収入を便りにしないと彼のようには食べていけないというのがこちらの現状。

ただ、固定価格買い取り制度は国の政策であり、国のさじ加減ひとつで発電事業者の収益性は良くも悪くもなる。そういった意味で、オフグリッドに代表される、国の政策によらずに発電やエネルギー創出を行うという選択肢やその方法論については、今からでも理解を深めておいて損は無いと考えている。

筆者の場合、都市で集合住宅(団地)住まいであるため、残念ながらまだオフグリッドに踏み切れる環境にもないのだが、実験的に実行に移そうと現在考えているのは、岡山の太陽光発電所の中に、小型のオフグリッド太陽光発電システムを入れ、それによって発電量の遠隔監視・モニタリングを行うことである。

中国電力の連係時に、電源として利用可能なコンセントの類を設置しなかったため、パワコン用以外に他のそういったモニタリング装置の電源を取ることが出来ない状況なのだが、だったら、そういった電気を賄うために独立型の太陽光発電システムを入れようという発想だ。

究極的には、パワコンの電源もそういう形で賄うのが理想だが、それについてはとにかくオフグリッドの実験を行ってその結果を見て判断したい。

電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ

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