スランプ気味な中、ドイツのエネルギー業界で走る激震に思いを馳せる

岡山のイベントが終わり、少し気が抜けてしまったのかもしれない。
あるいは、12月になって勤め先の仕事の方も少々変化があったので、その辺で精神的な疲れもあるのかもしれない。

ブログに書くべきネタも溜まっているのだが、どうも気分が乗らないのだ。
今週、〆切の仕事の原稿が2本溜まっていることもあるし…

もう一つ、昨晩はオフグリッドや天然住宅などを推進する田中優さんのある会合に参加した所、エネルギー関係の議論で固定価格買取制度による太陽光発電は制度設計が失敗だ、あのような売電は意味がない、といった感じの発言を優さんご本人から直接聞いたために、気分がさらに盛り下がったという事もあるように思う。

一方で、世界のエネルギー業界は激しく動いている。
以下のニュースは、かなり衝撃的だ:

Yahoo!ニュース -【ドイツ】発電・エネルギー取引事業を分社化:エーオン、再生可能エネなどに専念 (NNA)

ドイツ経済については筆者もそれほど詳しい訳ではないが、エーオン(E.ON)という会社は、簡単に言えば、日本の東京電力と東京ガスを合体させたような会社である。

日本では、電力とガスというエネルギーはそれぞれが完全に分離されているが、欧州や米国では電力事業とガス事業の両方を同時に手掛ける企業というのは別に珍しくないのだ。

(電力とガスをやるA社があり、電力B社、ガスC社がある国と、電力はα社だけ、ガスはβ社だけの国とどちらが消費者にとってより好ましいか、考えるまでも無いと思う。)

さて、東電と東ガスが合体したような会社が再エネに専念というところだが、このエーオンも原発や火力発電(特に、温暖化ガス排出量の多い石炭火力)は当然持っていた。

ところが、ドイツの脱原発政策などもあり、日本と同様に原発は稼働しておらず、石炭も排出量削減目標の達成を睨んでメルケル政権が内部で割れるほどの論争となっており、エーオン社の経営も赤字になったりと厳しい状況だった訳である。

そこで、今回の決断となった訳だが、放射能をばら撒いた張本人やそれを許した政治家や官僚にも何のお咎めもなく、原発再稼働に電力各社は奔走…というモラルハザードの極致を地で行く我が国とは雲泥の違いがあると感じる。

電気代が高騰するなど、ドイツのエネルギー政策にも課題が無い訳では無いが、国民の多くが望んだ脱原発や再エネ導入が着実に実現しつつあると言う点で、日本より希望が持てると考えている。

出来れば、一度はドイツのシェーナウやフライブルクといった環境先進地域を訪れてみたいものである。

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