太陽光、買取価格が20円台前半は”もう終わり”?【アンケート実施中】

産業用太陽光発電(山梨県北杜市のNEDO実証サイト)

産業用太陽光発電(山梨県北杜市のNEDO実証サイト)

再エネ電源の導入は今後緩慢に推移、原発再稼働が最優先

太陽光発電の2016年度の買取価格が20円台前半まで引き下げられる方向だと日経が報じた(リンクは記事下を参照)。

他の再生可能エネルギーの買取価格は維持し、バランスの取れた再エネの普及をめざす…とのことだが、少なくとも当面は太陽光の新規設備認定がしぼみ、一方で他の再エネの導入ペースは緩慢に推移するとみている。

なぜなら、猫も杓子も参入が可能だった太陽光と異なり、他の再エネはハードルが相当に高いからだ。こういった状況については、以前も本ブログで指摘していたと思うが、筆者の知る限りそういった現状にほとんど変化は生じていないはず。

したがって、風力なりバイオマスなり地熱なり小水力なりで何らかのアドバンテージを持った一部の事業者による売電事業は粛々と進められる一方で、太陽光バブル無きあと、その穴をすぐに埋める代わりが無いということである。(原発再稼働を最優先しているのだろう。)

筆者としても、現在進めている32円/kWh案件の太陽光3~7号基のプロジェクトを引き続き粛々と進めるという計画になんら変更もない。

21円や22円/kWhでは太陽光に固執する必然性は薄れる

現行のキロワット時あたり27円ならまだしも、20円台前半まで買取価格が下がってしまうと、再度良く検証や確認は必要ながら、産業用太陽光を事業として手掛ける価値があるかと言えば、相当に厳しいことは間違いない。

買取価格以外にも、無制限の出力抑制リスクが存在し、太陽光に適した用地や設置場所がもうあまり残っていない、といった現状もあるからだ。

端的に言えば、kW時あたり21円とか22円では日本国内で産業用太陽光を投資事業としてやる必然性はもう無いかな、と言う気がする(慈善や環境対策としての意味はもちろんある)。

考えようによっては、現在準備中のプロジェクトを進めるうえでは好都合とも言える。

これだけ参入条件が厳しくなれば、「太陽光はもう駄目だ」ということで今後の新規参入が激減するため、連系での競合や系統容量の奪い合いと言ったリスク要因が減るからだ。

ASEAN域内の不動産投資に色気が…

反面、上述の通り自身でも今後も国内で太陽光に固執する意味があるかと言えば、そうだと自信を持って言えないので、年金的収益をつくるという点では、また別な何かを探さなければと感じている。

そういった含みもあり、先日ある東南アジアの国の不動産投資に関するセミナーに参加してみた。

その話に今すぐに乗ると言う可能性がそれほどあるわけではないが、その国で何かやってみたいな…という気持ちはより強くなったように感じている。

人口減少や少子高齢化、市場の縮小、原発再稼働、増税と政府の無責任など、国内で新規事業に投資するメリットはあまり無いように思う一方、ASEAN域内にある成長途上の若い国なら魅力的な事業機会や投資案件がたくさんあるだろうことは確かだ。


緊急アンケート:産業用太陽光の買取価格に関する意識調査

本ブログ読者の方がどうお考えかにも興味があるところなので、アンケートを取ってみたい。
次の簡単なアンケートにワンクリックでご回答頂ければ幸いである:

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コメント

  1. パワコンマニア より:

    いよいよもって太陽光にトドメを刺しに来た感じです。

    >今後の新規参入が激減するため、連系での競合や系統容量の奪い合いと言った
    >リスク要因が減るからだ。

    それ以前に既存の販売店や施工業者が凄い勢いで滅んでいってます。痛いのが、故障した場合に施工業者に連絡が取れなかったりメーカー保証が切れた後にどこに頼めばいいのやらって人がちらほら出始めてること。メーカーも自分のところの機器が確実におかしいとわかれば対応するんでしょうが、まず故障個所を特定するのに自分でチェックするか専門家に見てもらわないといけません。知識やあてがなかったりすると最悪別業者に頼むことになり結果高い料金を払うことになるのではないかと危惧しています。

    メガソーラーなら高収益のため別途費用捻出できるかもしれませんが低圧だと厳しい方が多いのではないでしょうか。

    全然門外漢なんですが海外投資という意味では海外太陽光投資はどうなんでしょうね?

    • パワコンマニアさま、

      いつもコメントありがとうございます。

      販売店や施工業者…という視点は迂闊でした。でも、言われてみれば、確かにサ○ックスとか、エナ□スとか、いろいろな所がリストラでフーフー言ってますもんね。。。

      ご指摘の通り、今後低圧の太陽光発電所のメンテで路頭に迷う方が続出するかも。
      って、人の事を言えないかもしれませんが…

      海外の太陽光と言うのもアリではないかと思います。ソフトバンクじゃないですが、インドも有望だと思います。ただ、規模が大きくないと参入できないのかもしれません。

      そうでなければ、オフグリッドで蓄電池と組み合わせたソーラーパネルをアフリカやアジアの未電化地域に配り歩くビジネスやNPOも最近、結構流行りつつあるようです。

      こっちは小規模で出来ますが、収益もスズメの涙か。。。どちらかと言えば、慈善事業とか、JICAが手掛ける国際協力みたいなものに近いかもしれません。

  2. 匿名希望=通りすがり(鬼) より:

    だめですよ、皆さんみたいなαブロガーかつαユーザーが終わりなんて。

    海外ではFIT価格1KWh=10円以下でも売れています。
    つまり、原価が高すぎるんですよ!!
    部材はドンドン下がると予想してます。
    ただし、すでに認定済みの方対策はメーカーがとってます。(実は今は、お客様名と設備認定証がでないと、メーカーが見積をくれませんw)
    さらに太陽光発電の順調な稼動があった場合、節税に悩まされます。
    部材の低下で年利10%が22円でも続くなら、十分節税になるじゃないですか!!

    パワコンなどはメーカーに電話して、信用できる地元の業者教えてくださいと聞いてください。メーカーお墨付きなんですばらしい業者が紹介いただけますよ。

    • ビッグふぃ~るど より:

      匿名希望=通りすがり(鬼)さま、

      いえいえ、私はαブロガーなどというレベルではありませんので…
      (そういったレベルに近づきたい気持ちは無くも無いですが)

      うーん、10円以下でも…
      確かにおっしゃることは正論なんですが、やはり買取価格だけの問題じゃないと考えています。

      記事にも書いたように、仮に買取価格の理論上の計算では収益性や利回りが望めたとしても、出力抑制を無制限に掛けられたら…(これも、低圧ではあまり心配要らないという声もありますが、現実にどうなるかは、やってみないと分からない出たとこ勝負というのが現状ですよね。)

      欧州のドイツなどでは確かに買取価格が既に日本より安いのですが、エネルギーの市場として成熟していて、自由化のレベルも高いです。もちろん、無制限に抑制してその代償もナシとか、そんな無理や理不尽もありません。

      原発の問題も含めて、ドイツが羨ましいと思う事がよくあります。
      同じ敗戦国同士なのに、なぜこうも違うのか。。。

      日本はやはり「悪徳ペンタゴン」をなんとかしないと… 奴ら、マジで胸糞悪いです。