太陽光向け蓄電池の普及策で分かる国の本気度

国が蓄電池の普及に消極的な理由

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太陽光発電ムラの仲間であるりょうさんが自宅に家庭用蓄電池の設置を決めたそうだ。

りょうさんの関連記事→ いよいよ蓄電池設置工事日です

現時点ではまだまだ価格が高いのだが、リース契約なら許容範囲内の出費となったので決断したとのことである。

彼はアンペアダウン(=契約している電力のアンペア数を変更して下げること。例えば30A→10A等とアンペア数を下げる。)も最近行ったようで、筆者としては彼の省エネ技術導入を見ていて模範的というか、先進的というか、本当に素晴らしいと脱帽している。(省エネ一般と言う意味でも東京電力に対する支払いを減らすと言う意味でもプラスである。)

その蓄電池、自宅ではともかく、本来、我々が設置を進めている産業用太陽光発電でも蓄電池の併設がもっと普及するよう国は奨励しても良いのに、蓄電池の普及にはイマイチ消極的である。

なぜか。

それはもう、電力利権の温存や原子力ムラの保護のため以外の何物でもない。

太陽光発電の弱点は夜間や雨天に発電できないこと、それに発電の出力がお日様まかせで不安定なことである。

ところが、太陽光に蓄電池を組み合わせると、これらの弱点がすべて解決できるのだ。
しかし、そうしてしまうと原発が要らなくなってしまう。

だから、太陽光発電の弱点ばかりあげつらって原発が必要だという理屈を振りかざす一方で、太陽光発電と組み合わせれば理想的な地産地消が可能となる定置型蓄電池の普及をさせないのである。

コージェネや燃料電池、地熱発電に消極的な理由も同じ

同じことが、コージェネレーションや「エネファーム」などの燃料電池、地熱発電についてもいえる。また不安定な電源という意味では風力発電も太陽光に似ているが、これも蓄電池との組合せがベストであることを隠して、太陽光と同様に弱点ばかりをあげつらっているのだ。

原発事故以降に弱体化していた原子力ムラや東京電力が、衆参両院を制圧した安倍政権によって息を吹き返しつつある。

太陽王子が主張するように我々としては太陽光発電の普及をますます推進していく訳だが、残念ながらそれだけでは脱原発を達成するのは困難だと筆者は考えている。

太陽光や風力、地熱、バイオマスなど自然エネルギーの普及推進とともに、政治的な体制も変えていく必要がある。

究極的には、日米原子力協定をなんとかしない限り、我が国から原発を廃絶することは出来ないのである。

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コメント

  1. 農民 より:

    蓄電池(化学変化系)って技術的に難しいんじゃないんですかね?最新型っぽいNAS電池ですら??ですし。携帯とかで相当頑張ってるっぽいリチウムイオン電池ですらあまり進歩ないですし。

    コージェネレーション大好きなんですよ。パソコンの排熱で加湿器できないかな~と目論んでますw
    情報処理に使ってる電気ってほぼゼロだと言うことを知りました。99%は熱になって外に捨ててしまってるのがもったいなすぎてたまらないです。サーバービルの隣の空調とか銭湯にして使えばいいのに~と思ってしまいます。
    スターリングエンジン使って発電できないものかとか思っちゃいます。こーゆーのやろうとしてるベンチャーとかいないのかな?

  2. bigfield より:

    農民さん、コメントありがとうございます。

    こちらへの回答が遅れてすみません。
    蓄電池の技術に関しては、難しいというのは何をもって難しいというかです。 

    コストダウンなのか、耐久性なのか。

    確かにコスト的にはまだ高いと言う面もありますが、だからこそ、リチウムイオンなどの蓄電池を成長させて国の産業の柱としたいのなら、訳の分からない電力利権などと決別して本気で育成しなければならないのです。

    「あまり進歩ない」というご指摘も、見方により変わります。

    私は仕事柄、リチウムイオン電池のことに多少は詳しいこともあるので敢えて申し上げるのですが、確かに半導体や太陽電池ほどの速度ではないものの、リチウムイオン電池も着実に進歩しています。

    だからこそ、3~4年前に電気自動車(EV)が実用化され、公道で走行し始めることになったのです。

    日本ではEVの評判はイマイチですが、米国ではテスラモータースが成功し「モデルS」は富裕層に人気でバックオーダーが溜まってるそうですし、テスラの株価はうなぎ上りです。また、日産のテネシー州の工場も稼働し始め、リーフも順調に売れ始めているそうです。

    プラグインハイブリッド車(PHEV)も同じ。トヨタはまだ本気じゃないようですが、三菱はPHEVの方が売れ筋と分かって、i-MiEVよりアウトランダーやRVRのPHEVで勝負しようとしてますし。

    NAS電池に関しては、原発が事故を起こしたのにロクに責任を取らない某電力会社とある民間企業が共同で開発したのですが、その技術を独占し、他の会社に一切使わせようとしないため、コストが下がらずなかなか普及しないという事情もあります。

    もし彼らがNAS電池の技術をライセンス供与などすれば、もっとコストが下がり量産で数が出るので好循環で普及したと思いますが、この記事にも書いたような理由から彼らは本気で蓄電池を普及させたいと思っていないので、やらないのです。

    (それでも、再生可能エネの普及でNAS蓄電池の需要が激増したため、その民間企業も製造が追いつかない位にフル稼働でNAS電池を作っているはずです。で、自分たちは儲かっているので、競合にその技術を教えるなど、敵に塩を送るようなことはわざわざしない訳です。)

    常時、電池を暖めなきゃならない、火災事故が起きたら消火が大変、などNASも完璧な技術ではないですが、エネルギー密度も現状ではかなり高く、系統用のバックアップ用途などでは非常に優れたエネルギー貯蔵技術なのです。

    再生可能エネやエネルギー貯蔵、スマートグリッドの分野でも優れたベンチャーは、残念ながら日本ではなく海外の方が多いでしょうし、メガベンチャーは恐らく米国や中国から台頭するでしょう。

    例えば、デマンドレスポンス事業ではもう相当に実績のあるエナーノック社は丸紅と組んで、日本でのビジネスにも乗り出しましたし。日本ではスマートメーターすらまだあまり設置されてませんので、スマートグリッドでも米国や欧州に較べると、少なくとも3年~5年は遅れています。

    少し分野が違いますが、私が知っているベンチャー企業では電動バイクの「テラモーターズ」という日本のベンチャー企業があります。ここがアジアで成功したら面白いなと思い、陰ながら応援しています。

  3. 農民 より:

    こんにちは。
    これだけ濃厚な返事いただけて嬉しいです。

    コスト、耐久性、エネルギー密度全部見ても電気エネルギー貯蔵の技術は成長が遅すぎるような気がします。それより電気を作る新技術の方が早く簡単な気がするので。
    今はまだ電気エネルギー貯蔵の方が有利ですが水素電池とか太陽光電池のように外部から何らかのエネルギーを利用した方法やスマートグリッド利用した方が効率がいいような気がしますし。

    蓄電池の電気エネルギー密度がどのくらいまであるかわかりませんがガソリンエンジン発電機並になるような気がしないです。

    そんな遅れてるんですか><日本技術はあるけど使い方が下手ですよねwなんでだろう?
    利権や規制のせいかな?
    日本もこの分野のベンチャー頑張って欲しいです。

    電動バイクなんて流行ってもおかしくないような気がするんですけどね。イノベーションのジレンマってやつでしょうかね
    テラモーターズのサイトみました~思ったよりすごく安いですね!!次原チャ変えるとき電動バイクにするっすw