太陽光発電と相性の良い事業とは

先日のことだが、東関東の太陽光発電所3基目の連系申請のため場所の確認をGoogle Mapsで行っていた。その時、その物件の周囲に目印になりそうな、ある建物があった。

この建物、地図上の表記や「ストリートビュー」で確認してみると、ファッションホテルであることが分かったのだが、良く見るとなんと太陽光発電システムを屋根上に設置してある。

東関東の太陽光3基目の周辺にあるファッションホテルとその太陽光発電システム

考えてみると、ファッションホテル+太陽光発電システムというのは、相補的な収入の組み合わせとなるので、ある意味で非常に理に適うやり方だなと感心したのである。

つまり、昼間はあまり利用者がいると思われないファッションホテルの収益の代わりに太陽光発電が売電収益を稼ぎ出してくれる(もちろん、お天気次第という制限はあるが)。

日が暮れて太陽光発電の収益がゼロになると、今度はファッションホテルの来客がボツボツ増えて深夜をピークにそちらからの収益が増加するだろう。

以前あるビジネス書で読み、サラリーマンの副業としてファッションホテルの経営があるということは知っていた。だが、風俗営業法の規制対象であり、あまり他人様に声高に話せるような事業内容ではないこともあり、自身で手掛けることはなかったし、今後も筆者が手を出すことは(太陽光発電とは異なり)おそらく無いだろう。

しかし、既にファッションホテルを経営している事業者であれば話は別だ。

上述のように昼間の営業収入は恐らく少ないはずなので、それを補うという意味で太陽光発電システムによる全量の売電は魅力的だろう。また、少子高齢化で若年層の人口が今後も減っていくこともあり、この業態の先行きは決して楽観できないと思われるので、その意味でも対策として太陽光の設置は有効だと考える。

今回の例の場合、Google Mapsの航空写真を見ると、太陽光発電システムの規模としては、縦4段横9枚のアレイが2列に縦5段横9枚のアレイで合計117枚のソーラーパネルであることから、概ね29k~30kW程度だと考えられる。したがって、FITによる売電収益は、月間で9万円~15万円程度と推測される。

ソーラーシェアリングに代表されるように農業と太陽光発電は相性がとても良い訳だが、ファッションホテル事業でもその収益を補うと言う意味で、太陽光発電は大変に相性が良いと思った次第である。

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コメント

  1. 蛇野 より:

    土地を有効に使うという観点だと、アパートの屋根に設置するとか、
    下は駐車場にするなどすれば、収益が上がります。
    都心などは何せ地価が高いので、そこに設置したのでは成り立ちません。
    こうして思うと、太陽光というのは効率的にはそれほどではないと思います。
    地価が安いようなところ、坪でいえば2万円以下でないと厳しいのではないでしょうか?
    坪2万でも、2年分の売電金額になります。残りは18年しかありません。8年で元を取っても正味は10年です。
    10年でも大儲けととるかどうかは投資家次第ですが、どうお考えでしょうか?

    • bigfield より:

      蛇野様、

      コメントありがとうございます。ご指摘の点は、その通りかと存じます。
      土地代、太陽光発電システム代、その他の経費、税金…すべての経費と収益を通算して、20年でどれだけ収益が出るかですよね。
      正味の利益となるのが残りの10年しか無かったとしても、何もしないよりははるかにマシだと私は考えています(なので、本ブログにも暴露しているように、複数の発電所に投資している訳です。しても意味が無いと思えば、やりませんから。)

      ただ、野立てではきちんと事業所得として申告できれば、損益通算によって節税が可能となる余地もありますし、以前にも議論に出たインフレリスクに対するヘッジといった意味合いもあります。

      以上のような要因を総合的に考えると、私はやはり太陽光発電は投資対象たりえると判断しています。
      もっとも、売電価格の低下と出力抑制リスクの顕在化という二つの課題が浮上してきましたので、それらを考慮してそれでもプラスになることが投資条件となる訳ですが。