単管パイプと専用架台、どちらを選ぶべきか

【単管パイプによる太陽光発電所の施工体験:その3】

ソーラーパネルを設置中の単管パイプ架台

ソーラーパネルを設置中の単管パイプ架台

ソーラーパネルの設置は単管パイプでも専用架台でも同じ

北杜星スタッフのKさんとIさんが、まずソーラーパネルの取り付けを模範実技として見せてくれる。今回の単管パイプ架台、先に述べたようにレースウェイというスチールの部材を単管パイプに固定して、そのレースウェイに開けた穴にソーラーパネルの穴を合わせて、ボルトとナットで固定するという取り付け方だ。

これまでにも二度ほどソーラーパネルの設置を施工体験会や友人の発電所の手伝いで行ったことがあり、それらのいずれとも少しずつ異なるが、架台にボルトやナットで取り付けるという点においては同じだ。

ソーラーパネルを設置中の単管パイプ架台

ソーラーパネルを設置中の単管パイプ架台

単管パイプか専用の架台かというのは、太陽光パネル取り付けの段階ではあまり関係ないことは実際にソーラーパネルの取り付けを行ってみて良く理解できた。

ソーラーパネルの設置が完了した単管パイプ架台(裏側)

ソーラーパネルの設置が完了した単管パイプ架台(裏側)

強いて言えば、レースウェイを使わずに単管パイプだけで架台を組み上げ、その架台にパネルを取り付ける場合は、単管パイプという点を最後まで意識することになる訳だが、それでも通常のボルトがU字ボルトになったり、またはボルトとナットの代わりにその代わりとなる押さえ金具を使ったりという点が変わるだけで、基本は同じだ。

  • 単管パイプにU字ボルトで太陽光パネルを固定する場合:
  • 専用の取付金具をパネルに取り付けて単管パイプに固定する場合(タキゲンなど):

いずれの場合も、単管パイプ、クランプ、金具などの単価が安くなるように購入・調達を行うことがコツだろう。単管パイプを使ってもコストが専用架台とあまり変わらないのであれば、専用架台を使う方が良い

なぜなら、施工現場で一から組み上げなければならない単管パイプよりも、工場で既にある程度組み立てて出荷される専用架台の方が施工が楽で早く、工数が削減できる分だけ施工費用(≒人件費)が安くて済むという明らかなメリットがあるからだ。

もちろん、今回のように傾斜地とか、あるいは筆者の太陽光3号基のように段々がある用地とか、太陽光発電専用の架台では設置が難しい場所では単管パイプで行くしかないといった状況もあるかもしれない。

電動ドライバーなどの電動工具は必須

実際にパネル取り付け作業を始めて、慣れてくるとスピードも速くなる。

パネルの穴の位置をレースウェイの穴の位置に合わせ、ボルトを差し込み、ナットを回して仮止めする。
これをソーラーパネルの四カ所に対して行い、一枚のパネルを取り付ける。この作業を基本的に全部のソーラーパネルに対して行い、最後に電動ドライバーで全部のパネルのボルト・ナットを増し締めする。

電動ドライバーによる増し締め

電動ドライバーによる増し締め

仮止めをすべて行ってしまえば、電動ドライバーで行う増し締めは、それほど時間が掛からずに意外に早く出来てしまう。

ソーラーパネルの設置が完了した単管パイプ架台

ソーラーパネルの設置が完了した単管パイプ架台

電動工具の力は絶大だ。もし普通のドライバーやスパナ、レンチだけしかないと、大幅に工数が増えてしまうだろう。

10~20kWくらいまでなら手動の工具だけでも何とかなるかもしれないが、60kW~70kW分のパネルを使う過積載を含め50kW以上の太陽光発電所を自作するなら、電動ドライバーは絶対に揃える方が良いだろう。

(続く)

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    単管パイプで行うときは太陽光架台専用の金具が売ってますのでそれを利用することをお勧めします。
    最低、亜鉛メッキされたものを使わないと長期は無理です。

    今回お使いの電気メッキ型のクランプでは20年は本当に無理ですよ・・・。

  2. FM より:

    架台屋さんは、耐風圧、対積雪を、指示通り、設計し、設置可能な物しか、納品しません。ちなみに、弊社の発電所は、架台屋さんの設計ぎりぎりの、勾配で、建設しておりますが、6度、8度、指定は、当たり前です。30度?よそでやって下さいとの事です。キャッシュでする方は、単管でも大丈夫ですが、融資の人は、心配ではありませんかねぇ。保険で、割り切るという方法もありますが、次回引き受け可能か否かは、未知数だと思います。車に例えると、架台は、車体、(シャーシ)パネルは、エンジン、パワコンは、4輪、駆動系(タイヤ)の様な感じがします。

  3. パワコンマニア より:

    こんばんわ

    素人意見で大変申し訳ないのですが…
    これって基礎大丈夫です??
    趣味で作ったり、撤去予定だったり、後でコンクリートで固めるなら別ですが、パッと見、今話題の台風が来るとあっという間に飛びそうで不安です(見た目が)
    発電事業としてやっていく場合20年持つのか心配です。
    また保証はどうなるのでしょう。

  4. 匿名希望 より:

    いや単管でも、きちんと、横引きを埋めてあれば負風圧にも耐えますよ。
    農家のビニールハウスあるでしょ?あれも横にパイプ連結して埋めてます。

    ただ、この地形では横引きは・・・。風が入らないってかんがえているんでしょうけど、
    宮城で、発電所が地すべり起してるんですよね・・・。

  5. ビッグふぃ~るど より:

    皆様、色々と示唆に富むコメントを投稿下さり、ありがとうございます。

    今回の発電所では、「横引き」を使ったとは聞いていません。
    ただ、基礎となる単管パイプの打ち込み深さは1.5mとのことで、相当に深い所まで打ってますので、引き抜き強度はそれなりにあるのではと思います。

    風や地盤など、発電所の設置ではそれぞれの場所毎に必要な強度や施工も変わってくるでしょう。大友さんは単管パイプによる太陽光設置を約20年前から手掛けてらっしゃいますので、山梨県のあの地域では、あのやり方でも大丈夫という経験に裏打ちされた施工方法なのではと理解しています。

    もちろん、海に近い場所ではメッキや材質に対する強化が必要でしょうし、強風がソーラーパネルの裏から入り易い平坦な場所では横引きや筋交いによる基礎と架台の強化なども必要になるでしょう。

    保証については、我々のような個人と同様、万が一の場合に備えて損害保険に加入しているのではと思います。