単管パイプはアイデア次第で様々な応用が可能

【単管パイプによる太陽光発電所の施工体験:その5】

田淵製パワコンで必要となる穴開け作業

パワコン5基の設置自体は出来た訳だが、田淵電機のこの型のパワコンの場合、補足的な作業として各パワコンの下側にソーラーパネルから配線ケーブルを接続するための穴を開ける作業が必要である。(なお、オムロンのKP55Mの場合、穴は最初から開けてありゴムのカバーが付けてある。)

なぜ最初から穴を開けておいてくれないのだろうと思うのだが、施工によって穴の位置が変わるから等の理由だそうだ。

ともかく、各パワコンの下部に二つネジで止められているスチール製のフタ(カバー)を取外して、それらにケーブルを接続できるよう穴開け加工を行う。頼みは、先述したディーゼル発電機と電動ドリルなど電動の工具類だ。

ディーゼル発電機

ディーゼル発電機

電動ドリル

電動ドリル

北杜星(山梨自然エネルギー発電)さんでは、この田淵製パワコンを何度も設置していることから、今回の穴開けようにテンプレートも作成されていた:

田淵電機パワコンの穴あけ用テンプレート(サンプル)二つ穴用

田淵電機パワコンの穴あけ用テンプレート(サンプル)二つ穴用

ケーブルを接続する箇所は二カ所あり、フタも二つある。このフタに穴を開けるのだが、気を付けなければならないのは、右側のフタには穴を二つ、左側のフタには穴を一つ開けること。穴を開ける場所を間違えた場合、開けなおせば良いが、無用な穴を開けることによる無駄やパワコンの耐久性への影響(軽微とは思われるが)は出来るだけ避けたい。

さて、5台のパワコンのフタ2個ずつをすべて外し、合計10個のスチール製フタに穴を開ける。この頃には天気が生憎の雨模様となってしまったのだが、幸いパワコンの設置自体は完了しており電動工具による加工作業は仮設テントの下で行えるため、雨に濡れる恐れはあまりない。

穴開けでは、まず小さ目の穴を開けてから、直径2cmほどの穴を開けられる専用のアタッチメントを付けたドリルでくり抜くといった感じである。

大きな穴を開けるためのドリルのアタッチメント

大きな穴を開けるためのドリルのアタッチメント

短めのレースウェーを地面に置いて作業台代わりにし、その上にテンプレートを置いて穴を開ける場所を調整し、電動ドリルで穴を開けて行く。

レースウェーで作業台もどきを構成

レースウェーで作業台もどきを構成

電動ドリルによる穴開け作業

電動ドリルによる穴開け作業

穴を開けたフタの周りは加工によって鋭いバリが出来るので、それらはヤスリをかけて取り除く。ケーブル接続のためのソケットみたいな部品を取り付けてしまえば手や指に怪我をする心配はなくなるのだが、バリがあると大きさや形によっては、その取り付けに支障を来たすこともありそうだ。

少々ドリルの刃が傷んでいたのだが、なんとか10枚のフタに合計15個の穴を開けることができ、ソケットもどき部品を取り付け、それをパワコンの所定の位置にネジで取り付ける。ソーラーパネルと同じでネジを指で仮止めし、仕上げに電動ドライバーで増し締めをすれば完璧である。

これにて、パワコン設置の作業も完了、2日間に渡った単管パイプ架台による太陽光発電所の施工体験を無事に完了した。

単管パイプ架台による太陽光発電所

単管パイプ架台による太陽光発電所

※ 実は、写真の右側をよく見ると分かるように、ソーラーパネルを8枚追加で設置することも行いたかったのだが、雨天となったため足場の悪い場所での作業は危険という判断で、この日はここで作業を終えた。その後、無事にソーラーパネルが追加設置されたことと思う。

仮設テントや分電盤の設置でも単管パイプが活躍

それにしても、単管パイプは比較的低コストでこういった作業や施工では本当に色々と使えて便利な部材だと感じた。太陽光発電システムの架台自体以外にも、パワコンや分電盤の設置でも活躍するし、北杜星さんの場合、仮設テントも単管パイプで組んでいた:

分電盤やコントロールボックスの設置部分の単管パイプ

分電盤やコントロールボックスの設置部分の単管パイプ

単管パイプとブルーシートで作った仮設テント

単管パイプとブルーシートで作った仮設テント

もっと簡単なところでは、ソーラーパネルや工具などの資材を覆うブルーシートの重石代わり(笑)など、工夫やアイデア次第で何にでも使えるといった具合である。

資材置き場の重石代わりの単管パイプ

資材置き場の重石代わりの単管パイプ

筆者としても、太陽光発電システムの架台はもとより、既に活用しているオフグリッド電源のミニ架台や、雨に濡れるパワコンを濡れないようにするための屋根・庇用など、様々なところで安価な単管パイプをうまく活用したいとの思いを新たにした次第。

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