マスダールシティ(Masdar City)の現状と米国の影響力

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「トラブル多発?」との懸念は杞憂に終わったUAE出張

UAEでの4日間の出張が終わり、帰国した。

仕事の方は、当初懸念していたほどのトラブルもなく、概ね順調だった。

木曜日の午後にきっちりと予定を組んでくれていたアブダビ「マスダールシティ(Masdar City)」での取材も、一件だけ偉い人とのインタビューが急遽キャンセルとなってしまった他はすべて予定通り完了した。

(出発当日までフライトもホテルも分からなかったが、それ以外はメディア向けのサポート体制も相当に充実していた。)

速報記事を現地からバンバン更新するようなスタイルでは無い筆者は、ひたすら情報のインプットを行っていたが、貯め込んだ情報が腐らないうちにアウトプットしなければならない。

見聞きした内容については本ブログの記事という形にはならないが、ネットメディアに掲載されるものについてはtwitterやFacebookなどでも適宜ご紹介させて頂くので、ご興味のある方はフォローしておいて頂ければ幸いである(太陽光や太陽熱発電関連の話題が多少あり)。

中東のスマートシティ事例として有名なマスダールシティの取り組みについては、太陽王子も訪れていたりして以前から一度は現地に是非行きたいと思っていた。期せずして、周回遅れながら今回その念願がやっと叶った形。

マスダールシティ

マスダールシティ

筆者と同様にドバイでの取材のついでにマスダールシティの見学を希望していた米国人のメディア関係者の方がいたので、2名一組での見学ツアーとなったが、数年前からサステナブル(持続可能)な開発を進めるマスダールシティの取り組みや現状をつぶさに見聞することができ、満足している。

マスダールシティで米国訛りの英語で説明を受ける

感じたのは、中東とはいえ思った以上に米国の影響が及んでいることだ。
現地で説明をしてくれた方々も米国人が大半となり、少々意外に感じた。

集光型太陽熱発電所の「Shams1」だけは、中東の民族衣装・ガラベーヤ(ガンドーラ)を着たマネージャーの方とランチを取りながらのインタビューとなり、いかにも中東という感じだったが、それ以外は国際再生可能エネルギー機関(IRENA)やマスダール・インスティテュート(MI)などで米国人から英語で説明を聞いた。

(なおShams1の現地取材は、距離的に遠いため今回は無理とのことでマネージャーへの取材のみ)

MIに関しては、米国の理工系大学の名門であるマサチューセッツ工科大学(MIT)と提携しているという事情もあり頷けるのだが、米語に慣れている筆者としては楽だった反面、マスダールシティにおける米国の影響力を強く感じさせられたのである。

UAE国内のハイウェイの情景もアメリカにそっくり?

マスダールシティだけではない。

ドバイからアブダビへの移動中も、ハイウェイを走るクルマの車窓から見える景色はアメリカに近いと思った。道路標識や地名の案内標識などがアラビア語に加えて英語でも併記されていたが、「アラビア語が書かれてなければ、まんまアメリカやん…」と感じた。

ハイウェイの車線の数やインターチェンジの作りだけでなく、そこを走るクルマにもアメ車のシボレー(GM)やSUVが結構多かったからだ。もちろん、トヨタやホンダなど日本製のクルマもそれなりに頻繁に見かけた。

米国でも日本車が多いので、結果的にドバイのクルマ社会がアメリカにそっくりと言う訳だ。
(続く)

Photo credit: GDS Infographics via Visual hunt / CC BY

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