太陽光3号基のパネルレイアウトが佳境に、やはり南南東10°か

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やはり南南東・10°で行くか?

太陽光3号基(@広島県南西部)のソーラーパネル・レイアウト設計(もどき)が佳境に入ってきた感がある。

過積載の権威の某氏より頂いたコメント(鶴の一声?)により、南西向きを再び南東向きへと一転、再検討を行った。アレイの仰角(傾斜角)についても、過積載を考慮して10°とし、今回は簡単のためにすべてのアレイを10°で統一とした。

以下の図が、そのレイアウトパターンである:

太陽光3号基パネルレイアウト(8/21)

太陽光3号基パネルレイアウト (8/21)

用地内の北側狭小部は南向き、最も広い二段目と三段目の南側部分は南南東向きとし傾斜角を10°とし、アレイ間隔を1.2mとして配置すると、一番下の段は使わなくても綺麗に二段目と三段目だけに納まった。

また、東側の擁壁からはアバウトながら少々スペースを取り、なるべく朝の早い時間帯からでも発電が開始されるよう配慮してみた。

これまでのパターンでは、横置きの架台も混ぜたりしていたのだが、今回は縦置き二段の架台のみで構成している。これでコスト面でのメリットが出てくるかは分らないのだが、発注がシンプルになることは確かである(単管パイプで架台を組む場合は、あまり関係ないが…)。

広島県への事前相談に臨む…

そろそろ不動産業者の方にも連絡をとらなければならない。

元はと言えば、1000㎡を超える土地の農地転用で開発許可が不要であることを県の担当部署(広島県 西部建設事務所 建築課検査指導係)に確認するための作業だった。とはいえ、ここまで太陽光パネルを置くイメージがしっかりと出来れば、後の作業もかなりやり易くなるし、融資のための事業計画案も書けそうだ。

どちらにしても、設備認定が済みパネル76.5kWと発電所の出力49.5kWという所はもう動かせないのだ。

ちなみに、不動産業者さんを介して県の建築家検査指導係に提出する事前相談書には、以下のような内容を記している:

 土地(地目:農地、元は5段の段々畑)を分筆し、下3段(合計で約1300㎡)を農地転用後に低圧連系(出力50kW未満)の産業用太陽光発電所として活用する計画を立てております。

太陽光発電システムは、太陽光パネル、架台、パワコン、ケーブル等で構成され(参考:類似した発電所=写真1)建築基準法に基づく建築物ではなく、現状の地形をそのまま活用するため、造成工事を行う予定も一切ありません。よって、本案件は都市計画法における開発にはあたらないと認識しております。

もし、この認識が間違っております場合、どのような手続きを行えば添付書類の太陽光発電所を設置することが可能かをご教示頂けましたら幸甚に存じます。

なお、太陽光発電システム本体以外に付帯的に行う可能性のある工事は以下の通りですが、これらについても建築基準法の建築物や構造物には該当しないものとする予定です。

1.パワコンの騒音対策としての防音壁またはハウジング
  現在採用を予定しているパワコン5台の空冷用ファンの音がやや大きく(51db)、近隣の民家の方から苦情が来る可能性があります。このため、木材やトタン板、グラスウールなどを用いて防音壁・ハウジングを設置する予定です。設計の詳細は未定ですが、イメージとして類似した事例の写真(写真2-1、2-2)を添付します。

2.擁壁の崩落防止工事
5段のうち、取得予定の部分で一番上から3段目と4段目の境目となる擁壁の一部が崩落した状態となっております(写真3-1、3-2)。この部分については、これ以上崩落が起こらないよう、石の積み直しやセメントによる補強などの軽微な工事を行う可能性があります。

以上。

添付する写真は順に以下の通り:

写真1 (当方の太陽光発電所1号基)

写真1 (当方の太陽光発電所1号基)

写真2-1 防音壁・ハウジングのイメージ

写真2-1 防音壁・ハウジングのイメージ

写真2-2 防音壁・ハウジングのイメージ(内部)

写真2-2 防音壁・ハウジングのイメージ(内部)

写真3-1 擁壁の崩落個所(南側から)

写真3-1 擁壁の崩落個所(南側から)


写真3-2 擁壁の崩落個所(北側から)

写真3-2 擁壁の崩落個所(北側から)

コメント

  1. DaichMakino より:

    どなたかのブログにありましたが(過積載番長?)、太陽が一番高いのは11:30頃だとか、午前中のほうがモジュール温度がまだ低く効率が良いとか、(化合物系は影響低い?)見た覚えがあります。私もこの南南東レイアウトに1票です。

    • ビッグふぃ~るど より:

      DaichMakinoさま、

      コメントどうもありがとうございます。^ ^
      ご本人もコメントされてましたが、どうやらこのレイアウト案でほぼ決まりな感じですね。
      引き続き、ご愛読頂けましたら幸いです。

  2. あやぱぱ より:

    おおっ!良い感じだと思います。パネルが縦向きなのはAZさん御用達架台の関係ですね!?見た目も美しいですし、施工費用も安く済みそうです。しかも東の段差影を避けれたのは何よりの効率UPかも!私もこのレイアウトに1票です。(^^)

    • ビッグふぃ~るど より:

      あやぱぱ殿、

      コメントとご評価どうもありがとうございます。
      架台については、AZさんに何か相談した訳ではないのですがw、お尋ねしてみようと思います。

      パネルレイアウトは、DaichiMakinoさまの一票もありましたので、これでほぼ決まりかなと思います。

  3. あやぱぱ より:

    DaichMakinoさま

    初めまして!過積載番長ことあやぱぱです。(^^;;
    11時30分に最も発電するのは、私の発電所が茨城だからです。経度の関係ですね。広島の場合は明石より西側なので12時過ぎがベストになると思います。ただ、これは日本時間の関係だけで、やはり真南がベストな発電すりはずです。が、夏場は特に温度ロスの影響が大きいので、午前中に有利なやや南東向きがベストかと思います。ただ、正確な数値は複雑過ぎて分かりません。それと、午後は温度以外にも、夕立による天候悪化の可能性も高いので、やはり西側に向けるのは出来るだけ避けた方が・・と思います。

  4. あやぱぱ より:

    連投すみません。良く見たら、早朝の東側段差の影の影響が発電所全体的に及ぶので、南アレイの影の影響より大きい感じです。ってことは、電流を南北に流すパネル縦向きも結果的に大正解かもしれませんね!(≧∇≦)

    • ビッグふぃ~るど より:

      あやぱぱ殿、

      連投、全然OKです。^^
      パネル縦置き、”匿名希望”さまからもコメントにて示唆を頂いていたのですが、やはりこの南北に細長い用地で、しかもやや北西~南東に傾いている形状では、縦置きにしないと土地の利用効率が低すぎる感じなので、今回はこれがベストかなぁと。

  5. 蛇野 より:

    開発行為かどうかは自治体によって基準が違います。
    面積や市街化区域か調整区域か。
    面積要件以外に、土砂条例などが制定されているところもあって盛り土や切り土の高さ低さなども関わってきます。(本案件は関係なし)
    ソーラー自体は、建築物ではないので建築確認等は不要と思います。
    パワコン小屋が建築物となる場合もあります。
    この辺は、農業委員会に確認されるといいのかと思います。

    • ビッグふぃ~るど より:

      蛇野さま、

      いつもコメントありがとうございます。
      ご指摘通り、開発行為の判断基準は自治体により異なるようです。
      「パワコン小屋」(この命名、ナイスかもw)ですが、不動産業者さんにも注文を付けられましたので、要注意で進めたいと思います。

  6. 匿名希望 より:

    パワコン壁囲みは撤回したほうがよろしいかと。

    屋根類似+壁&柱基礎があると、建物扱いというのが行政の扱いです。
    実際は、屋根+基礎で建物扱いらしいのですが、発電所は経済産業省管轄なんで
    よほどの建築基準法無視で無い限りは、横槍入れないみたいですが。
    ただ、それに乗っかって、伊勢崎の件とかは完全な違法構築物だったんですよね。
    (高さが4m以上あった。)

    • ビッグふぃ~るど より:

      匿名希望さま、

      不動産屋に注文を付けられ、蛇野様にもご指摘頂いてますが、パワコン小屋は確かに注意が必要です。

      ただ、役所への手続きをするうえで虚偽申請はご法度ですので、後から何か言われる可能性のあることについては予め対応しておくべきという判断です。

      完璧な設計図ではないにしても、建築基準法に定義される建築物ではないパワコンの遮音壁ということで提出はしておかないと、後から嘘ついたと言われかねませんので、そういった事態は避けたいと考えています。

  7. 蛇野 より:

    費用との兼ね合いもあると思いますが、段々畑の土留めを取ってしまって、ならして段差を解消することは考えていないのでしょうか?
    そうすれば、#1から#13設置の制約がかなり解消されると思います。
    メンテナンスもやりやすくなります。
    パワコン小屋は#21に設置なのでしょうか?

    • ビッグふぃ~るど より:

      蛇野様、

      つまり、パネルを置きやすくするための造成をするということですよね?
      それは考えていませんでした。 

      費用(1300㎡の造成・・・最低、100万円位?)が嵩んでしまう事もありますが、もう一つは役所からの開発許可が必要となるからで、それが面倒だと思われるからです。

      その開発許可が不要であることを証明するための書類作成作業が既に発生していて、それと比べてもっと面倒になるのか、実はそれほど変わらないのかというのは、確認していません。

      念のために、不動産業者にも確認してみたいと思います。
      ただ、やはり費用と手間の面では、たぶん現在のままで行く方が良いのではというのが私見です。

      連系柱がこの用地の北側に建つ予定ですので、パワコン小屋は、#1、#2のいずれか、または両方を考えています。(当初は南側からの連系というのも少し検討したことがありましたが、最終的に中電とのやり取りの結果から北側からの連系で決まりました。)