ソーラーインパルスのリスクは高いのか?

(「トイレや睡眠は?【ソーラーインパルス】」の続き)

ソーラーインパルス

今回の取材と前後して、ソーラー・インパルスのサイトやスタッフのマリーさんから頂いた情報なども色々と調べている訳だが、このプロジェクトには相当な額の費用(総額1億5千万ドル(約178億円)!だとか)が掛かっていることもあり、操縦士の安全にも十二分な配慮や対応が取られていると筆者は考えている。

例えば、今回なぜハワイへの太平洋横断を断念し名古屋への緊急着陸を決断したか。
その理由は、ソーラーインパルスのプロジェクト・サイト上に掲載された公式発表では以下の説明の通りだ:

Unfortunately the current weather window to reach Hawaii has closed. The cold front is too dangerous to cross, so we have decided to land in Nagoya Airfield, also known as Komaki Airport, and wait for better weather conditions in order to continue.

 

つまり、寒冷前線を突っ切るのが危険すぎるので、太平洋横断をいったん諦めて名古屋に着陸し、天候が太平洋横断に十分に安全なレベルと判断されるまで待つことにしたと言っている。

この時期でも高度5000mとか8000mの上空の寒気団はやはりマイナスの温度範囲だろうし、寒冷前線の中に突っ込むと気流の乱れなど1人乗りのプロペラ機ではやはり危険性が高くなるのだろう。なので、無理をせずに日本に着陸した。安全第一だからである。

むろん、装備もパイロットの安全を十分に考えていて、資料を読むとコックピットは旅客機の「ビジネスクラス並みの快適性」で、万が一の時には脱出してパラシュートで避難でき、海に着水する場合にはゴムボートも使えるそうである。

二名のパイロットはベテランなので、それだけの装備があれば万が一の事態にも対応して命の危険だけは回避できるように配慮されているし、彼らもそう信じているはず。命懸けの危険を冒してまではこのような冒険をせず、リスクもすべて計算済みで対策は万全なのだと思う。

(考えようによっては、パラシュートなど無くパイロットに命を託す旅客機と、パラシュートも装備されていてパイロットがすべてのリスクを完全に管理し対応することができるSi2では、Si2の方がリスクが低いとも言えるのではないだろうか?)

もっとも、太陽王子や筆者のような素人にすれば、十分にリスクの高い冒険になる。

見学会の当日、確かに「ソーラーインパルスに何日も乗るなんて私には絶対にできません(笑)」と彼は話していた。

筆者もさすがに何日も乗るのは無理かなと思うが、数時間くらいなら乗ってみたい気はした。でも、高所恐怖症とか閉所恐怖症だと、確かに無理だろうとは思う。筆者も閉所はともかく、高度5000メートルに一人ぼっちは流石にやはり無理かもしれないww…

(続く)

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