買ってはいけない!欠陥工事の分譲型太陽光発電

この記事は約5分で読めます。

分譲型太陽光発電所の中には、とんでもない欠陥工事の物件があるようだ。

太陽光発電ムラのFacebookコミュニティ内への本日の投稿で明らかになった、北関東のある分譲型太陽光発電所の物件である。

ソーラーパネルの架台がアンカーボルトで支えられている欠陥施工事例もうすぐ完成するはずというその分譲案件の最近の写真を見ると、ソーラーパネルの架台が地面の基礎にしっかり固定されておらず、アンカーボルトで浮き上がっている。

これでは強度が足りず、台風や突風など強い風が吹いたら架台ごと吹き飛ばされる可能性があるのだ。

潜在的な問題はそれだけではない。

別の写真を見ると、この太陽光発電所の設置されている場所は山というか丘のような所で、その上にコンクリートを固めて設置しているのだが、素人の見た目にすらどうも危なっかしい。

豪雨で太陽光発電所が崩壊や流失する可能性も

太陽光発電パネルの架台、大雨などで崩壊の可能性?最近あちこちで集中豪雨やゲリラ豪雨が発生し、甚大な被害が発生することが増えているが、そういった大雨や局所的な豪雨がこの太陽光発電所を襲うと、恐らくひとたまりも無く流されていってしまうのではないか、そんな感じなのだ。

この投稿はさすがに太陽光発電ムラのメンバーの注目を集めており、筆者を含め何名かのメンバーが感想やコメント、対策などを書きこんでいる。

この分譲型太陽光の案件を購入された方々は恐らく団結して、この販売会社と交渉することになるだろう。

筆者として、直接この手抜き工事の分譲型太陽光発電所を目撃した訳ではないため、どの会社か、どの案件かということを公表することはまだ差し控えておく。

だが「北関東」とだけ手がかりを書いておくので、心当たりのある方はご連絡を下されば、どの会社のどの案件かを個別にお教えするか、またはFacebookの当該情報をご案内することは可能である。

最低でも現地を下見してから契約書に署名捺印を

マンションや住宅の分譲と同じで、太陽光発電でも立地や施工がマズイと大金をドブに捨てることになってしまう。長期に渡り安定した年金的な収益を得る機会になるはずの投資が、大損に終わるのは何としても避けなければならない。

施工会社もそうだが分譲型太陽光も最初の情報はネット経由だと思う。しかし、とにかく現地を一度も見ずに契約などは論外。必ず自分でその分譲型太陽光の案件の現地を見てから購入するかどうかを決めるべきだろう。

確実に信頼できる施工業者に任せたのでない限り、施工中も出来るだけ何度も足を運び、施工業者が手抜きや杜撰な工事をしていないか見張る位の注意が必要だと思う。

また、電力会社との連系協議が終わっているかも重要。

たとえ太陽光発電所を設置できても、電力会社の系統網に連系されなければ、一銭にもならないのだ。業者によっては、連系協議が終わっていないのに、見切り発車で太陽光発電所を販売している所もあると聞く。

筆者としても、ついお金儲けや見た目の利回りばかりに気を取られそうになるが、原理・原則を忘れないことを肝に銘じたいと思う。

分譲型の太陽光発電所の案件を探している皆様方も、くれぐれもご注意頂きたい。

分譲太陽光発電所の欠陥工事の詳細(続報)

Facebookの太陽光発電ムラ・コミュニティで、この件の投稿者の方から写真の使用許諾を頂いたと同時に問題の施工物件の写真を何点かさらにご追加頂いたので、それと共に改めてお伝えしたい。

元記事の方にも関連する欠陥工事の写真を挿入しておくので、そちらもご覧頂ければと思う。また、太陽王子による関連記事もまだお読みでない方のため、参考までにリンクを貼っておく

当ブログの関連記事 → 分譲型太陽光発電にご注意!

太陽王子による記事 → 50kW太陽光発電分譲の欠陥工事情報

さて、本題。以下の写真は、西日本で販売されたある分譲型太陽光発電所の施工状況である。

欠陥工事の分譲型太陽光発電所

欠陥工事の分譲型太陽光発電所

まず最初の写真を見ると、先にお伝えした施工と同様にこちらも12mmのアンカーボルトで架台を支えるような形となっており、しかもそのアンカーボルトが曲がっている

施工中に何らかの事情で曲げる事になってしまったのだろうが、これで台風や突風、竜巻などがこの太陽光発電所を襲った場合、かなり高い確率で破損してパネルが吹き飛ばされるのではないかと思われることは第一報で書いた通りである。

欠陥工事の太陽光発電所

欠陥工事の太陽光発電所

次の写真、これは架台ではなく配線の処理に関するもの。投稿者の方は電柱上のぐるぐる巻きになった電線による損失を懸念されていた。これに関しては、一応電子・電気関係の知識が多少はある筆者が見る限り懸念するほど大きな損失は無いと考える。

ただ、見た目には確かにあまり良いものではないし、しっかりとした業者が施工していれば、電線の長さもきちんと測ってから電柱への取付を行うだろうから、余った電線をこのような形で処理することも無いと思われる。

電気機器に防水パネルがきちんと取り付けられていない?

電気機器に防水パネルがきちんと取り付けられていない?

最後に、電柱に設置された機器への配線の処理が雑で防水用のカバーが本来覆うべき所をきちんと覆っていないという懸念。

これについては筆者はいまいち判断が付き兼ねるのだが、Facebook内のコメントでは、外注業者の請け負った業務範囲外だからではないのかとの指摘があった。

いずれにしても、施工工事の品質が低いと言わざるを得ないレベルであり、筆者であればこういった施工を行う業者は、分譲型の太陽光発電所の販売元か、施工を依頼するEPC業者かを問わず、まず採用することは無い。

とにかく、顧客目線で架台の強度に不安を感じさせるような工事は論外だと思うのだが、その分譲型太陽光発電所を販売する業者のホームページでは、品質の高さや安全、安心などを謳っており大きな矛盾を感じる。

現状、まだ太陽光発電の各業者も正月休みであり、仕事始めは恐らく6日の月曜日だろう。

今回の手抜き工事物件を購入された方が、業者と連絡がつくのもそれ以降となり、具体的な対策が(仮に取られるとした場合)何らかの形で行われるのも早くても今月中旬以降となると思われる。

いずれにしても、この分譲案件の工事に関して会社と購入した方々との間で互いに納得の行く合意の下で、1日も早く適切な対策が取られることを期待したい。

コメント