太陽光2号基は猛暑でもCISが威力を発揮、3号基は面倒な手続きが…

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暑さにも強いCISで発電量が良好な2号基

太陽光2号基(@岡山県南西部)の8月分発電量は、8480kWhで前月比で+1007kWhと良好な結果だった:

太陽光2号基の8月分発電量

太陽光2号基の8月分発電量

発電の期間は7月22日~8月21日の1カ月間。梅雨が明けたのが確か、前回の検針日の少しあと位だったと記憶している。なので、ちょうど夏真っ盛りとなって1ヶ月の発電量で、梅雨時に比べると当然良い数字が出てくると思われる。

ソーラーフロンティア・CISのメリットかと思われるのが、この猛暑の時期にもかかわらず発電量が良好なことだ。+17kW分の過積載も効いているのだろう。

多結晶シリコンであれば、夏場は太陽電池の表面の温度が上昇し、発電効率が下がってしまう。このため5月などの日照が良く気温が低い頃に比べれば発電量が落ちる訳だが、この8月分の発電量は5月と比べてもあまり落ちていないか、もしかすると少し上回っているかもしれない。

ともかく、まだ投下資本が回収された訳では無いし先は長いので、一喜一憂せずにメンテナンスや遠隔監視システムの整備などを粛々と行っていくつもりである。

開発に当たらないことを説明する事前相談…

話は変わり、広島県南西部の太陽光3号基プロジェクトの状況も少し読者諸兄の皆さまと共有しておこうと思う。

一昨日の月曜日に県の担当者の方から電話で連絡があり、開発に当たるかどうかの判断をするために若干の確認事項ということで問い合わせを頂いた。

高さ4m未満なら建築物ではないので大丈夫のはずだが…

曰く、まず太陽光発電パネルのアレイの高さ。
一応、最低地上高500mm、パネルアレイの高さ=582mm、合計で最高でも1082mmと書いていたと思うのだが、それについての意味や確認を求められたので、そのように説明を申し上げた。

先方が野立ての産業用太陽光発電を行っていなければ、知らなくても仕方が無いので、出来る限り丁寧にご教示差し上げたつもりである。それで一応は理解して頂いたと思う。

ともかく、高さが4m未満であれば建築物には該当しないので、問題は無いはずだが、それで納得して頂けるかどうか。念のために、架台を1000mmの地上高にして資料を出しなおしておく方が無難かもしれない。

パワコンを野ざらしで設置しろと?(-_-メ)

もう一つ。パワコンの設置の仕方について。こちらの方が問題かもしれない。
何だか良く分からないのだが、ソーラーパネルの下にパワコンを設置するのが、問題になる可能性があるようなことをのたまわれた。

( ゚Д゚)ハァ?

と思い、筆者の苛立ちが声や口調に少々(かなり?)出てしまったかもしれないのだが、なぜ太陽光パネルの下にパワコンを置くと建築物になるのか? はっきり言って意味不明だ。

では、パネルの下じゃない所に設置すれば懸念は全然ないのかと聞くと、そうです、と言う(苦笑)。

いくら産業用のパワコンで野ざらしになっても大丈夫なよう設計されているからとは言え、何らかの特別な理由でもない限りわざわざパネルの下じゃなく野ざらしにしてパワコンを設置する事業者や施工業者の話など聞いたことすらない。

普通なら、ソーラーパネルを屋根代わりにして雨水で濡れないようにし直射日光、特に紫外線にも当たらないように設置するのが野立ての低圧連系産業用太陽光発電の常識である(もちろん、高圧だとパワコン用に小屋みたいな筐体に入れる場合というのも少なからずある訳だが)。

もっとも、先方は役所なので、法や規制の定めに沿って、粛々と手続きを行うために、筆者にもあくまでもそのように対応しているだけだと理屈では分かっていた。

しかし、さすがに杓子定規な対応でキレそうになりながら、とにかく現在の野立て太陽光の一般的な慣行としてパワコンをパネルの下に設置するのがごく普通であり、それで通常は建築物とも一切みなされないことをお伝えし、その事例の写真を提出させて頂くということになった。

こちとら、ちょうど本業も色々と仕事が立て込んでいて忙しいのに、また仕事が増えてしまった。ったく、勘弁して欲しい。

用地が1000㎡を超えると、かくも面倒になるとは… orz

コメント

  1. 秋雨前線 より:

    7月22日~8月21日の1カ月間で8,500Kwh弱という発電量は少なすぎるように感じます。

    地域が違うので直接比較はできませんが、当方福岡県で多結晶シリコン59KWを運営していますが、同じ期間での発電量は8,316KWhです。(この期間は全国的に好天が連続していた時期なので、どこでも日射量はほとんどかわらないです。)

    CIS 67Kwは、ピークカット影響を無視すると、当方の発電所の1.2倍は発電するはずですので、当方発電量の1.2倍で9,979Kwh。仮にピークカットで5%ロスが発生したとしても9,500Kw。

    よって1,000Kwぐらい足りないなーーーと感じます。
    (ピークカットで15%ロスはさすがに無いでしょう。)

    パワコンの稼働ログをチェックして、抑制等発生していないか?確認された方が良いと思いますよ。

    • ビッグふぃ~るど より:

      秋雨前線さま、

      コメントありがとうございます。お返事が少々遅れましたことご容赦下さい。
      貴殿発電所と比べて当方のパフォーマンスが低すぎるとのご指摘、なかなか自分だけでは分からないことなので有り難いご指摘で感謝いたします。

      パワコンの稼働ログの確認、次回の現地入りで確認してみたいと思います。
      あと、ブログで多少触れていたかとは思うのですが、この2号基は西側に民家や丘と林があり、午後4時頃にはアレイの1/3~半分位に影が掛かってしまいます。ですので、その影響という可能性も多分にあります。抑制が掛かっていなければ、午後の影の影響という事になるかと思います。

      場合によっては、出力抑制と影のダブルパンチという可能性も??
      いずれにしろ、要確認ですね。

  2. FM より:

    こんばんわ、大変そうですね。三重県では、発電量に関して、過積載案件は、5月の良い時と、大体同じか、少し少ないくらいでした。通常案件では、5月に比べて、+1,000kw前後良く発電をしていました。パワコンですが、露出して、引き込み柱の側に、連続して、設置する事例は、普通に良くあります。どちらが良いのかは、分かりませんが、どちらも一長一短だと私は思います。水没地域では、パワコンだけ、2m以上、上げている例もあります。おそらく相手様は、電気工作物の下の使用は、駄目と思われているのではないでしょうか?その辺の認識や、判断の思い違いもあると思いますが。農転ですが、1,000m2を超えると、県の許可が必要な地域もありますので、場所によっては、非常に厳しいものがあります。結局出来ずに、諦めた案件もあります。電力申請を業者に忘れられ、その後申請不可になったエリアです。知り合いの行政書士先生にも、逃げられましたし、設置業者様にも、音をあげられて、逃げられました。1,000m2以下に分筆も考えました。申請忘れの為、結局はしませんでしたが。私は、東西南北の完成図と断面図、雨水の排水計画書、隣接する農家10人全員と、水利組合の、同意書、農家の7割は登記上の人物は死亡している。赤の他人が、勝手に耕作しているのもあるし、2代目が、届けなしで、耕作しているのもある、水利組合は、太陽光なら、ハンコは押すが、資材置き場だと、押さないとの事、行政書士の先生も参っていました、はるかかなたに居て、3か月ごとに、住民票の住所が変わる、売り主様の協力は、当然全く無し。仲介業者様も、途中から、遠方に行ってしまい、全く協力無し。頑張って乗り越えましょう!

  3. FM より:

    無事解決、良かったです。色々な法律、条例ありますが、少しずつクリアーして、早期連系を、祈念しております。私の方は、業者が電力申請を、チョンボして、昨年9月5日~電力申請不可エリアになったので、諦めました。

    • ビッグふぃ~るど より:

      FM様、

      コメントどうもありがとうございます。

      貴殿の方は大変残念でしたね。また次の案件があれば、うまく行くことを祈年致します。