「私たちの貯金や電気料金が東電を支えている」

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オフグリッドの太陽光発電を提唱し自らも実践している環境活動家・田中優氏のメルマガにはいつも結構刺激的な文面が多い。その最新号から少々引用させて頂こう:

◆ 私たちの貯金や電気料金が東電を支えている ◆

田中優より

「3銀行、東電への無担保融資継続 コスト削減を評価」という記事なのだが、当然無担保なのだから金利は高く設定されただろう。

知られていないことだが、「総括原価方式」でかかったコストに適正利潤(今だと約3%)を加えてみんなの電気料金から取れるが、その適正利潤の率は借りたお金の金利によって上下するのだ。

だから高い金利ならそれだけ利潤が上がることになる。
こうして金融機関もまた原発マフィアのメンバーとなっている。」

そういう事情を筆者も既に承知しているからこそ、メイン金融機関は大手都銀・外銀から城南信用金庫にスイッチし、電気代支払いの自動引落しを解約してわざわざ手間暇と余計な手数料がかかるコンビニ払いに変えて今に至る訳である。

彼のオフグリッド古民家の模様で、以前に見たものよりもっと分かり易いバージョンを見つけたので、一応それもご紹介しよう:

ご覧頂けばお分かりの通り、彼の家の太陽光発電は一般的な家庭用のような屋根上ではなく野立てで、しかもオフグリッドである(系統に繋がっていない)。

閑話休題。

昨日また東電から今月の電気料金支払い催促状が届いていた。


TEPCOの電気代催促状

今月は3826円。電力の使用量はそれほど変わっていないが、前回より少しだけ安かった。思い当たるのは、家内がしばらくうちにいなかったせいか…(彼女が毎朝使うドライヤーが電力消費のうちの相当量ではと見ている)

ところで、この催促状を見ていて、興味深い文脈に気付いた。
こんなのが以前あったかどうか、良く覚えていないのだが、次のようなくだりである:

ご希望の場合は、送電停止後も100ワット程度の照明等をご使用いただける装置を取付けいたします。取付けをご希望の場合は当社までお申し出ください。(太字は筆者による)

要するに、電気料金が払えずに電気の供給を停められた人に対する救済策と思われるのだが、「100W程度の照明などがが使える装置」というのは、一体どんな機械なのだろう?

すごく気になる。 夜も眠れなくなる……ほどではないがw。

いくら東電に抗議するからと言っても、現段階で電気代を支払わないと生活に困るし、さすがにその装置を見るためだけに電気を停められる訳にもいかない(家内が大激怒するのも大いに困るしww…)。

第一、モラルハザードの王様のような企業に施しを受けるなんて真っ平御免だ(笑)。
どなたか、その100Wの装置を(なぜか?)ご存知の方がいらしたら、是非ご教示頂ければ幸いである。

【業務連絡】
太陽光発電ムラ新潟合宿の方、申し込み期限が今週末までとなったようです。あと若干名ほど余裕があるようなので、参加ご希望の方はどうぞ。

関連記事:太陽光発電ムラ・新潟合宿に向けて

コメント

  1. りょん@fppv より:

    写真等はないのですが、容量1Aのブレーカーのことかなと思います。
    http://www.gepr.org/ja/contents/20120405-01/

    と、とりあえずさらりとリンクだけ置いておきます。

  2. bigfield より:

    りょん@fppvさま、

    コメントありがとうございます。(お返事が遅れ、失礼しました。)

    早速、リンク先のページを確認させて頂きました。

    なんと! この情報を書いた方は、奇しくも再エネ買取制度が究極の総括原価主義などと言及された方じゃないですか!?

    確かに1Aブレーカーなんですね、納得。

    それにしても、この方は昔同じ釜の飯を食った仲間のことが大切で仕方がないんでしょうね。

    「何が本来の目的なのか、その手段を選ぶことに拠って何が得られて、何を失うのか。言葉の響きに騙されず、冷静に見極める必要があると思う。」

    本当にそう思います。

    電力の「安定供給」という言葉の響きに騙されずに、冷静に電力自由化の議論を進めなければならないなと。

  3. りょん@fppv より:

    奇しくもなので、さらりとリンクだけ置かせていただいたわけです(笑)。

    電力の「不安定供給」な国にいる時間が長いと、「まあそれでも世の中は回っている」という感覚になってくるのですが、それはさておき、「安定供給を失いたくなければ俺たちに逆らうな」と、言われている気がしてならない今日このごろです。で、その「俺」さんのいうことをすんなりとは信用できないわけで、そこがまあなんといいますかといいますか・・・というところであります。